「楽器、触らせてもらって良いですか？」って言われたら

少し前にfacebookの友達のタイムラインで自分が弾いている楽器を触らせて欲しいって言われたときにどうするかみたいな話題が出てていました。

結構、盛り上がってたのでちょっと書いてみます。

自分的には滅多に見られないような楽器を目にしてるので触りたい気持ちもわかるしそれをきっかけにその楽器に興味を持ってもらって演奏を始める。なんて事になったら嬉しいので極力触っていただくようにはしているのですが・・・・

ただ、明らかに困ったことになるケースもあって。

パイプだと結構、シビアにチューニングしてたりするので楽器を扱った事がない方が触ると大抵、なんか変な状態になったりするのであんまり嬉しくないですね。

演奏後なら良いですが演奏前のリハの時に声かけされると今は断っちゃいます。

演奏後なら良いですけど。

他の楽器ならどうぞ。って言いますけどね。

あと実際にあった困った事を少し書いてみますと。

私が遭遇したこととお友達が遭遇したケースですが。

ふいご式パイプ類

触ったことが無い方は絶対に弾けないと思ってまして(^_^.)

弾きたい方に装着してあげると大抵の方は空気をふいごでバックに送る事とバックを押すことが同時に出来ないので思いっきりふいごだけで空気を送ろうとされます。バックは脇の下で宙ぶらりんになってたりして(^_^.)

そうすると各管のリードに急に大きな圧力がかかったりそれが無くなったりするんですよね。

すると演奏前、演奏する場所に屋外から屋内に入った状態でこれをされちゃうと湿度や温度が違うのも相まって大抵、リードの調子がおかしくなるんです。

なので演奏後にだけ触っていただきます。

フィドル（バイオリン）

こちらも普通の方は鳴らせない。

で、持ち方レクチャーしてやってもらうのですがここでウクレレや他の弦楽器弾いたことがある方がよくやっちゃうのがフィドルをウクレレ弾くみたいにポロンってやっちゃうんですよね。

ちょっと目を離すと。

弓が当る弦の上を。

そしたら指の油が付いて弓がちゃんと乗らなくなって音が出なくなっちゃう(^_^.)

なのでポロンには要注意です。

弦楽器

まぁ～構造的には比較的、安心な楽器類なんですが結構、ピックをガンガン当てて弾いちゃう方も居て用心です。

酔っ払ってる方には特に注意かも。

それとバンジョーなんて持ち方知らない人に持たせたらネックだけ持って動かそうとしたりするので怖いです。

ネックをもって垂直に持ち上げるのは良いですが基本は本体を持って欲しいです。

トーンリングの良い奴が付いたバンジョーなんて7キロ以上なんてざらですのでネックだけもたれると凄く負荷がかかります。

蛇腹系

たいていの人がやっちゃうのが鍵盤や空気抜きボタン押さずに蛇腹を押し引きしようとする事(^_^.)

空気漏れしますがな。そんなんされたら。って心の中で叫んじゃいます。

笛類

せめて吹くときは口の周りの食べかすを取ってからにしてくださいね。

あと風邪気味の時には遠慮しないと。

そして吹かせてもらった後にはちゃんとハンカチで吹き口を拭く位に気を使ってくれたら嬉しいです。

私は未だないですが友人が遭遇したケースだと置いてる笛を勝手に吹く人も居るみたいで。

変なおじさんだったら最悪やろなぁ～なんて同情しました。

ズイッター系

ハンマーダルシマ等、弦を変えて新しい間はあまり弦に直接触って欲しくなくて。

確実に触ったところから変色してサビが出てきますので。

よく歩きながら置いてたハンマーダルシマーをシャーンって撫ぜて行く人も多くて。

子供は特に。

目の離せない楽器かもしれません。

まぁ～楽器大好きな人からすれば楽器ってある意味、彼女や彼氏みたいな存在ですから。

それを触らせて欲しい。って言われたらちょっと考えちゃいますよね(^_^.)

なのであまり酷い扱いをせずに節度を持っていただければ嬉しいですね。

と色々書いてますがマナー守って気持ちよく文化交流できたらなぁ～なんて思いました。

でわでわ。

「楽器、触らせてもらって良いですか？」って言われたら – http://t.co/KNm0EJUY3M pic.twitter.com/V6XHACXk4f

— クル クルリン (@PipersCaffe) 2015, 1月 24

Tweet

Share on Tumblr