Uilleann Pipesのチューニング方法-3

先に簡単にリードの状態による対処方法を書いてみます。

症状 原因・対処方法
全体的に音が高い 【原因】
リードがチャンターに深く入りすぎている。

【対応】
Stapleに糸若しくはシーリングテープを巻いてチャンターへの差込量を少なくする。

全体的にどの音でも音が低い 【原因】
二つの事が考えられます。
・ リードがチャンターに刺さっている量が少ない。
・ リードの全長が長すぎる。

【対応】
刺さっている量が少ない場合は更に差し込みます。差し込みながら調整。
それでもダメならStapleの下部分をヤスリで削って長さを短くする。
ある程度、Stapleを差し込んでも低い万の場合、リードのStaple以外の部分が長いです。
その場合、リードの先端をカットして音の高さをあわすことになります。
ただしこれをやるとリードの先端の厚さが変わる為にリードの厚さを調整する(先端を削る)必要があります。
これに関しては後程書いていきます。

2オクターブ目が高い 【原因】
Stapleの内径がチャンターとあってない。

【対応】
この場合は基本Stapleの内径を太いものと交換します。
でもこれは自分でチャンターリードを作成している時のみ有効な方法です。

2オクターブ目が低い 【原因】
Stapleの内径がチャンターとあってない。

【対応】
この場合は基本Stapleの内径を細いものと交換します。
でもこれは自分でチャンターリードを作成している時のみ有効な方法です。

演奏するのが辛い(リードが硬い) 【原因】
・リードの先端の厚みが厚すぎる。
・リードの先端が開きすぎている。

【対応】
先ずはリードの先端の開き具合を少なくします。
具体的には以前記述したようにBridleをラジオペンチ等ではさみリードの先端の開き具合を少なくします。
かなり閉じた場合でも未だきつい場合、リードの厚みが厚すぎる事が考えられますのでリードの先端を少し紙やすりで削ります。
これについては後述。

勝手に音が鳴ってしまう(リードが軟すぎる) 【原因】
・リードの先端の厚みが薄すぎる。
・リードの先端が開きすぎている。

【対応】
先ずはリードの先端の開き具合を大きくします。
具体的には以前記述したようにBridleをラジオペンチ等ではさみリードの先端の開き具合を大きくします。
すこしずつこの作業を行っていきます。
ただしある程度開いても柔やわリードの場合、薄く削りすぎてしまっていますので次のバックDが雑音が混じる場合の方法を実施しまうす。

バックDにビリビリという雑音が混じる 【原因】
・リードの先端の厚みが薄すぎる。

【対応】
先ずはリードの先端の開き具合を大きくします。
具体的には以前記述したようにBridleをラジオペンチ等ではさみリードの先端の開き具合を大きくします。
すこしずつこの作業を行っていきます。
ただしある程度開いても柔やわリードの場合、削りすぎてしまっていますのでどうにもての施しようがありません。
この場合は先端を少しカットしリードの厚みを復活させその分、リードのチャンターへの差込量を減らします。
そこでバランスが取れなくなった場合、そのリードはそのチャンターには合わなくなったと言う事で使用できません。

ボトムDの音が割れやすい(いつもハードDの様な音になる)  【原因】
色々考えられるのですが次のような場合、この現象がおきたりします。
・リードの先端の開き具合が少ない時
・リードの竹部分、削り始めと先端との間くらいのVゾーンが少し厚みがある場合
reedのVゾーン
※上図、赤色部分

【対応】
次のような対応を順番に行って試してゆきます。
・リード先端部分を少し閉じるようにBridleをペンチで挟んで調整します。
・チャンターにラッシュを入れる。(これについては後述)
 

ヘッド(竹の部分)が割れた ヘッドが割れたら基本、もう終わりなんですがそれでも使用したい場合は割れている部分だけに少し透明マネキュアを塗ってひび割れを固めます。
(一時しのぎですが・・・・)
バックDの音だけが少し高い 【原因】
原因としては色々ありますが難しい事考えずにこの場合は対処法のみ実施。

【対応】
チャンターの穴の塞がり具合を変えます。
ここでは少し穴の大きさを少なくします。
具体的には穴に対して張り剥がしが容易な医療用テープなどで穴を塞ぎ音程を調整します。
この調整は実際のライブ中でもよくやる調整なので是非覚えておきましょう。

ラッシュ
ラッシュとはチャンターの中に金属の針金を二つ折りにして入れたりチャンターの終わり部分(ひざに接する方)に折り曲げた紙をはさんだ物を言います。

リードの調整は上に書いた事を状態に応じてエンドレスに実施する必要があります。
根気よく。根気よく。

それでは次回は上表に書いているヘッドの切り方や削り方等、物理的に手を加える方法などを書いてみます。