Hammered Dulcimer の音源、個人的なおすすめ

Hammered Dulcimer のCDって比較的入手しやすいと思うんですが自分がHammered Dulcimer 弾き始めた頃に凄く影響受けたレコードがCD化されてるのでそれを紹介。

僕の好きなHammered Dulcimer 奏者は3人居まして、

Malcolm Dalglish

正直最近のアルバムの方向性に関しては個人的にはあまり好きではないので昔のアルバムのみ紹介。

Banish Misfortune

Banish Misfortune


Malcolm Dalglishのアイリッシュ寄りの演奏は衝撃的でした。
このアルバムでは超人マルチプレイヤーのGrey Larsenと共に無駄な音がないシンプルなアイリッシュチューンを演奏しています。
Malcolm Dalglishが持っている超人的な演奏をするわけでも無いのでテクニック派の方には物足りないかもしれませんがそれでもHammered Dulcimer でどのようにアイリッシュチューンにアプローチしていくか?という命題には十分応えてくれている気がします。

Kevin BurkeとMicheál O’Domhnaillを迎えテクニック、音作り、共に最高のアルバムです。
特にMicheál O’Domhnaillのギター。
こんなアプローチがあるんだ。ってくらいに色んな手の内を出してくれそれにのっかるKevin Burkeの演奏もアイリッシュの枠を超えた次世代につながる音を感じさせてくれました。
このアルバム内の曲は多くのアーティストにフォローされています。
LUNASAも演奏していますね。
もちろんMalcolm Dalglishの演奏は申し分ないですよ。

Thunderhead

thunderhead

John Mccutcheon

John Mccutcheonに関してはもうどのアルバム聴いても外れはないです。
この人は本当に器用な人でHammered Dulcimerだけでなく他の色々な楽器全てで天才的なテクニックを持っていますね。
根っからの楽器好きって感じ。
なので彼の作品は一覧にしてみました。

Sam Rizzetta

日本のHammered Dulcimer 奏者の間でも何故かあんまり話題にならないSam Rizzettaですが彼の存在が今日の世界中のHammered Dulcimer 奏者に影響を与えているってあまり認識されていない気がします。
  彼の偉業は今日的なHammered Dulcimer のデザイン、特に構造的な改良、奏法、そしてOldTime、Irish、Hammered Dulcimerミューミックを統合させた独自の世界をつくりあげたことだと思います。
  この辺りの話は又書いてみたいのですがとりあえず個人的にすきなアルバムのみ紹介。
彼のアルバムと言えば彼が参加し作ったグループ、Trapezoid のモノがよいかと思います。
このグループはTrapezoid(台形) の名の通り、Hammered Dulcimer をメインに使用したバンドでした。
ファーストアルバムでの自身の工房で作成したソプラノからベースまでのHammered Dulcimer を使用したアンサンブルにはビックリしたものです。
そしてセカンドアルバムからはOldTimeとIrishを融合した音作りが始まり3枚目のアルバム辺りでは更に色々な要素を取り込み先進的な音作りをしていました。
ちなみにTrapezoid の初来日、京都公演に行きましたよ。

Three Forks of Cheat
trap-1

このアルバム、個人的にはBothyのファースト位に衝撃的にカッコよかったのですが現在、流通していないみたいです。
持ってる人に聞かせて貰ってくださいね。

※BOFのみなさん今度、一緒に聴きましょう(^_^)

Vocalにヒラメ顔の可愛いLorraine Duisitを迎えての本作、もう一人の女性ボーカル、Freyda Epsteinとのデュエットはアイリッシュというよりイングランド系のわかりやすいメロディーで先進的な演奏と対照的な構成はとっていて聴き応え十分です。
個人的にLorraineはVocalもですが彼女のマンドーラが凄く良くてファンなんですけどね。
もちろん可愛いし(^_^;)
ちなみにFreyda Epsteinは2003年に自動車事故で他界しました。 本当に早すぎます。
Now & Then
trap-2