Hammered Dulcimer

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 MasterWorks Chromatic

MasterWorks Chromatic

世界中に分布している打弦楽器のひとつ、ハンマーダルシマーの説明

概要

簡単に言えば台形の箱に鉄の弦を張りそれを木製のハンマーで叩いて音を出します。

歴史的には元々、中近東発生のカヌーンの様な楽器がシルクロードを通って、ヨーロッパに入り、プサルテリウムとして定着したようでその機構からピアノの祖先とも言われています。

今日ではこれら打弦楽器はそれぞれ独自の進化をおこない世界中に分布しています。

中国:揚琴(ヤンチン)
韓国:洋琴(ヤングム)
ハンガリー:Cimbalom(ツィンバロム)
インド:(サントゥール)
ドイツ:Hackbrett

以降ですが、難しい歴史とかそのような話は沢山解説されているサイトがあるのでここでは、「今」のハンマーダルシマーを取り巻く状況を記述したいと思います。

構造

ハンマーダルシマー断面図

ハンマーダルシマー断面図

構造的には本当に簡単な楽器です。

台形の板と表面版の間には魂柱を置き、その魂柱の上に表面版を載せさら魂柱から少しずらした位置に実際に弦が渡されるブリッジが載ります。

あとはブリッジ上に弦を渡しチューニングピンが刺さっているピンブロックに弦を渡しチューニングピンに弦を巻きつけチューニングします。

この辺りの構造に関してはネットや書籍に沢山の資料が出ていますのでもし自分でハンマーダルシマーを作りたい人が居れば作ってみても良いかもしれませんね。

僕が最初に手にしたハンマーダルシマーはちょうど30年前、高校生の頃、友人たちと個人輸入したハンマーダルシマーキットで約1ヶ月かけて何とか作りました。

演奏法

ハンマーダルシマー系と同じ構造を持つ楽器としては三つの流れがあるように思われます。

  • 指で弾く
  • 弓で弾く
  • バチで叩いて音を出す

です。

指で弾く

プサルテリウム楽器辞典殿からリンク)は最初の頃、指で弾いたりバチで叩いたり色々だったみたいです。

ハープ系ではなく多くの弦を指で弾いて音を出す楽器としては、フィンランドのカンテレ、イランのカヌーン等が存在しています。

弓で弾く

ボウドソルタリー

ボウドソルタリー

今日、ボウドソルタリーと呼ばれる楽器です。
先のとがったほうを向こう側にして弦の間を弓で弾きます。

バチで叩く

ハンマーダルシマーと呼ばれるくらいなのでハンマー(バチ)を使って弦をたたき音を出します。

このバチは楽器(ハンマーダルシマー、サントゥール等)によって形状、材質、持ち方が全く異なっています。

ハンマーダルシマーの場合、下記の様な種類のハンマーを使用します。

ハンマーダルシマー用ハンマー色々こちらから参照

※ ハンマー画像はこちらから参照

サントゥールの場合、下記の様なハンマーを使用します。

サントゥール用ハンマー

調弦

撥で叩いて音を出す仲間は最初にあげた色々な種類があるのですがハンマーダルシマーを除いて大体はその形状が一定しています。
つまり調弦が楽器別で同じということです。

なので楽器が変わっても同じ種類の打弦楽器だと演奏できるんですね。

ところがハンマーダルシマーに関してはメーカーや同じメーカーでも楽器の大きさ、メーカーが決める仕様等によって弦の数(コースと言います)が変わります。

特に各メーカーがクロマチックモデルとして販売している半音階付きのモデルだとその半音を出すコースの位置がこれまた様々だったりするので楽器が変わると演奏しづらかったりします。

なのでもしハンマーダルシマーを購入したい場合は各メーカーが出しているコース表をよく吟味し自分の演奏したい音楽に適しているかを考えて購入することをおすすめします。

半音バリバリのバルカンチューンを演奏したいのにダイアトニックだけで構成されている楽器を購入しても演奏できません。
逆に気軽に弾きたい時にあまりにコース数が多いと演奏しづらいからです。

チューニングの参考にはDusty Stringに各種ダルシマーのチューニングチャートがありますよ。

こんな感じで楽器の型番によって半音の位置がかなり変わっているので配列を覚えるまでがしんどいです。

ハンマーダルシマー の入手

ハンマーダルシマーの入手方法ですが、色々とあります。

先ずその1
日本国内で信用のおける場所からの入手。

インターネットで検索すると沢山のハンマーダルシマーを販売しているお店があります。

例えば、

打弦人生
Glen Music

等。

打弦人生はHARD TO FINDの小松崎健さんが直接対応していただけるサイト。

Glen MusicはSi-Folkの吉田さんの楽器屋さんです。

共に日本国内からの購入になりますので購入後のメンテ等、わからないことがあれば直接訊いたり、有識者の紹介等、安心できるかとおもわれます。

ただし若干の手数料は価格にオンされますが、これは当たり前の話。

安心とのトレードオフです。

方法その2

次の方法は直接個人で輸入です。

先にも言いましたがインターネットでは沢山のメーカーの情報が入手できます。

日本国内におけるハンマーダルシマーといえばDustyStringsという構図ではなく、様々なメーカー、個人がしのぎを削っている世界です。

例えば、検索ワード、”hammered dulcimer maker price builder“で検索すると沢山のメーカーやビルダー情報が出てきます。

DustyStringsはギターで言うところのマーチンやギブソンと言った位置づけであり他にもメーカーは沢山あるのです。

なので後はあなたのやる気しだい。

頑張って個人輸入ってのもいいかもしれませんね。

ただし、リスクは個人が負わねばなりません。

運搬途中で表面版が割れちゃうとか最悪の事も覚悟しないといけません。

その時はちゃんと保険を立てに運送会社とのクレーム処理など面倒な手続き、更に発送元からの再発送等、色々とハマる時もあることを考慮してですが。

方法その3
これはハンマーダルシマー自体を作ってしまうプランです。

ハンマーダルシマーはネット上でもハンマーダルシマーキットとして販売されていたりハンマーダルシマー用に加工された各種材料を販売している場所が沢山あります。

それらの場所から材料を入手し自分で作るわけです。

その為の情報としては先ず作り方を調べないといけません。

作り方ですが、”how to make hammered dulcimer“なんてキーワードで検索すると情報は沢山出てきますよ。

amazon等でも、Do-It-Yourself Dulcimer Building Start to Finish: A Modern Hammered Dulcimer Design
Do-It-Yourself Dulcimer Building Start to Finish: A Modern Hammered Dulcimer Design

みたいに販売されています。

後は材料そろえて自作です。

材料は日本国内で購入しても良いし海外から購入してもOK。

それらの情報に関してはホント、沢山ありますので要は自分のやる気次第かなと思います。

またサントゥールで良ければ簡単に手に入りますよ。
Santur

練習用位ならこういうのでも。
hd2

参考音源
先ずは古典ですね。
Trapezoid

アメリカンオールドタイムのバンドですがこの辺りからハンマーダルシマーリバイバルがやってきました。
今の様にダルシマーの音色に惹かれて始められる方も多いですがアメリカではこのバンドの影響で始めた方も沢山おられます。
そして後のダルシマー工法に多大な影響を与えたSam Rizzettaさんが在籍した事でも有名。
収められているNonesuchなんて曲は最初に聴いた時にはぶっ飛んじゃいました。
今でもそうですが。
幾つかTrapezoid

また追加します。

ダルシマーメーカの一覧もありますよ。

Hammered Dulcimer(ハンマー ダルシマー)メーカー一覧。 価格、仕様等