キーボード下暮らしの小さなサラリーマン

巷では借り暮らしのアリエッティーが公開されて話題になってますね。

もう直ぐお盆という事で昔体験したお話を少々。

いきなりですが小人さん見たことありますか？

僕はあるんですよ。

ある意味小さいオヤジ、略してコヤジの僕がその時の話をしてみます。

信じる信じないかは貴方次第。 気軽に聞き流してくださいね。

初めて彼らに会ったのはその時だけなのですが今から20年以上も前の事。

当時、水疱瘡（みずぼうそう）に罹り脳膜炎起こして死にかけた後、何故か変な体験ばっかりしていた頃の話なのですが。

仕事であるプロジェクトに参加していました。

そのプロジェクトは所謂デスマ（デスマーチ）プロジェクトという奴で酷い状態でした。

個人的に人を嫌いになるという事は無いのですがそのプロジェクトの担当者は自分の立場をゴリ押ししてくる人で凄く嫌いになったのを覚えています（たしか天下ってきた人だったと思いますが）

例えるなら

「軽自動車に像を載せろ！！」

みたいな感じの依頼だったので普通は

「そりゃ無理ですよ。旦那m(__)m」

ってなるのですが上からの命令をそのままこちらに落としてくるその人にはどうでも良かったのかもしれません。

まぁ～最後には乗せましたよ。

タイヤが潰れようと車体が湾曲しようがお構いなしに。

こういう酷い状態のプロジェクトなので完徹（完全に徹夜するの略）一日、二日なんて普通にあって毎月の残業時間も200時間を突破していました。

すこし前置きが長くなってしまいましたがこういう状態が半年ほど続き春に始まったプロジェクトも秋になり肌寒い日が多くなりそろそろカットオーバーも近づき更に過酷度を増していた頃。

徹夜四日目の朝、海に面したトタン小屋（ほんとに小屋）で朝を迎えたのですがもう起きる気力も無くなってしまいキーボードの前で腕を枕に仮眠をとってたんですよね。

するとキーボードの角で何かが動いているけはいが(*_*;

内心、

「ヤバい！！ 茶バネGだったら・・・・」

なんて思いながら薄っすらと目を開けてみると。

キーボードの角から出ていたのはリアル小さな人の顔！！

ぶっ飛びそうな位にビックリ！！(＠_＠;)

眠気なんてぶっ飛んで動けないまま暫く薄目を開けて見ていました。

すると初めは顔だけ出して周りの様子を伺っていたそれはキーボードの端からヨイッショって感じで足をかけてキーボードに登ってきたんですよね。

小人が。

さすがにもう訳わからなくなった僕も小人の存在は無視して起き上がって仕事の続きを始めました。

すると驚いた小びとはキーボードの向こう側に走って隠れたのですが僕が一切知らないフリをしているとまた出てきました。

その後、彼も安心したのか今度は僕が打っているキーボードの手の近くまで来て指の周りをウロウロしたりし始め、時々こちらの様子を伺うような素振りを見せていました。

そしてふと気がつくと更に二人追加で3人がキーボードの上を走り回ったり指の間を通り抜けたり好き放題。

こちらは小人よりも仕事が心配でだんだん苛ついて来ていた時、一人の小人と完全に目が合いました。

すると彼はビックリしたように仲間に何か合図を送ると3人が一斉にキーボードの向こう側に飛び降りてキーボードの下に潜りました。

すかさずキーボードを裏返してんですがもう何も居ませんでした。

正直、今見ていた光景や小人って夢だったのかなぁ～？なんて思いましたがそれにしてはあまりにリアルだったので未だに不思議です。

ちなみに小人の格好が今考えても笑えるんですよね。

横分けヘアスタイルのハーフ顔したクロブチめがねのスーツ姿。

横分けヘアスタイルのハーフ顔したスーツ姿。

二人ともなかなかに男前のお兄さんなのですよ。

何処の国籍かわからない様な顔してたんですが。

そして残りの一人はスーツ姿なのですがおじさん。

こちらも国籍不明の顔していました。

でも服装はいわゆる街で見かけるサラリーマン（爆）

ん～ホント、なんだったのでしょうね。

僕も徹夜のし過ぎで頭がおかしくなっていたのかもしれませんが（笑）

ちなみに変な薬とかやっていませんよ（爆）

でもある意味良い物見たなぁ～って体験でした。

欲を言えば女の子を見たかったですねぇ～  アリエッティーみたいな。

きっと、もっと居たはずだと思います。

キーボードの裏に。

彼らの世界の出入り口は案外どこにでもあるのかもしれませんね。