ピキ次郎君のお話

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Facebook で知人が昔、飼ってた猫の悲しいお話を書いてたので自分も書いてみる。

自分が小学生の頃に飼ってたニワトリ、ピキ次郎君のお話。

小学生の頃、縁日でヒヨコ釣りしたんですよね。

ヒヨコ釣り知ってます?

金魚すくいみたいな処にヒヨコが入っててそれを糸で、引っ掻けるんですけどね。

引っ掻け方は色々でゼムグリッブを伸ばしたモノを首に引っ掻ける方法やゼムグリップにチーズを付けてホントに食わしてくちばしに引っ掻けたり。
釣られるヒヨコも緑とか黒とかめちゃくちゃな色に着色されたりして。

着色ひよこ

そんな中から一匹のヒヨコを吊り上げたんですよね。

凄く元気が良い奴で。

釣り上げたひよこ

早速、家に持って帰ると親からは、

「またヒヨコなんかもってきてぇ~」

なんて言われまして。

親からしたら結局、世話するのは自分だし、どのみち縁日で釣ったヒヨコなんて直ぐに死んでしまうと思ってんでしょうね。

処が違ってヒヨコは死なずに順調に育ったんですよね。

これがまた\(^o^)/

で、そのヒヨコの名前がぴき次郎。

鳥嫌いや鳥に興味のない人は関心無いのは当たり前ですが鳥って結構賢い。

更に人にもよく馴れる。

個人的にはセキセイインコが一番賢いと思います、
大げさではなくて犬より賢いんじゃない?って思う位に。

そしてニワトリもなかなかのものですけど。

ぴき次郎もよくなれたんですよね。

一緒に寝たり散歩したり。飼い犬とノリは同じで。

ただ、鳥が唯一ダメな処はフンの制御が基本、出来ないこと。

空を飛ぶ為、身体を軽くする必要からフンをお腹に溜めない。

オシッコと混ぜて何処でも出してしまう。

なので布団に入る時(先ず入れるのがダメなんですが(^-^;) はいつも足下には新聞紙をひいたりしていましたね。

話は戻ってぴき次郎は更に成長を続け半年後には立派なトサカの生えた雄ニワトリに育ちました。

ここで問題が出てくるんですよね。

当時住んでたのは集合住宅なんですが朝の4時、早いときには3時位になると

コケコッコォ~

ってやっちゃう。

布団に入ってるのにわざわざ枕元に立って羽ばたきしながら(^_^.)

もう連日これ。

で困ってると親父が提案を出してきたんですよ。

「俺の知ってるところが広い庭のある田舎に家があってそこで飼って貰えそうだよ」

「どうや?そこにあげたら?」

小学生の自分は真剣悩みました。

もう コケコッコォ~ の声を聴かなくても寝てられない位に。

そして決心したんですよね。

「そこに持っていって。ピキ次郎の幸せの為に」

なんて言って(*_*)

次の日、ピキ次郎はオヤジの自転車の荷台に鳥かごに入れられて運ばれていきました。

悲しかったですねぇ~

何故かオヤジはニコニコしていましたが・・・・・

もうアライグマ、ラスカルの最終回のノリ。

その後はピキ次郎も幸せに暮らしているんだと自分に言い聞かせてなるべく忘れる様にしてたんです。

親父にピキ次郎の事を訊いても、

「元気で走り回ってるみたいやで。」

なんて言うし。

ピキ次郎の事は忘れて生きてたんですよね。

40年弱。

そして自分の家で昔、ニワトリ買ってた話を奥さんにすると何故か知ってる。

アレ?なんて思いながら訊いてみると。

「あんた知らんの? あの鶏、食べられてんで(^_-)」

がぁぁ・・・・ん

40歳越えてこんなにショックを受けた事は無かった位にショックでしたわ。

奥さん曰く、

「おんたのお母さんと話してたらその話が出てきてん」

それでお母さんが、

「あの子、食べられたの知らんねんで(^.^) アホやなぁ~」

って・・・

はい。アホです。俺。

40歳過ぎるまでピキ次郎は幸せに庭駆け回ってたと思ってました。

実際にはピキ次郎食べた人が元気になって庭駆け回ってたのかもしれませんが。

やっぱりニワトリは食べられる運命なんですかねぇ~

走らずに、こんな感じになってたのかなぁ~

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親って酷いですね(^_^.)

 バカヤロウ!!

でも今は愚痴を言う親も居なくなっちゃいましたけどね(^_^.)

でわでわ(^_-)

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コメント

  1. こいけさん より:

    >ピキちゃん
    全部って凄いですね。
    でも楽園行きだったんですね(^_^.)
    こわい話です。

  2. ピキ次郎 より:

    僕の話が書かれてて嬉しいピキ!

    お祭りのヒヨコが生き延びたのは凄いですね。
    うちの場合、近くの科学センターで孵化させてるヒヨコをもらって来たんですが、めちゃ元気で5羽全部大人になって。
    4羽がオスで1羽がメス。コケコッコーがうるさいのでオスだけ“走り回れる鶏の楽園”に旅立ちました。
    で、後で鳥肉として食されたことを知りました。