字消し版って知ってますか?
製図引く人ならお馴染みの道具なんですけどね。
要は消しゴムで文字を消す時に小さな範囲で字を消したいときに使用するステンレスの薄い板です。
この字消し版、元々は製図をする方の道具なんですが数十年前のプログラマーには必携の道具でした。
今でこそプログラムってPC目の前にして直接打ち込んでいくイメージがありますが30年以上前だと一旦コーディングと呼ばれる作業フェーズにおいてプログラム言語にあった所定の用紙に鉛筆でコードを記述していました。
そのプログラムが書かれた用紙をパンチャーさんと呼ばれるお仕事をしている方々(女性しかみた事がありませんが)に渡しパンチ作業をして貰っていました。
パンチの結果は紙テープ、パンチカード、8インチのプロッピーディスク(8インチですよ(^_^.))になって出来上がって来ます。
これをリーダーで読み取ってミニコンや汎用機に読み込ませて実行するのが一般的な作業の流れでした。
この専用用紙にコーディングしたとき一文字だけ間違ったりしたときに活躍するのが先の字消し板。
だって専用の用紙ってとっても目が細かい処にプログラムを書いて行ってるので普通にけしたら周りまで消してしまいますからね。
なので字消し板を見ていると今でも当時の記憶がよみがえって来ます。
此処最近、ブラック企業なんて言葉がよく出てきまして残業時間の話題やサービス残業等の非人間的な話題に結びついていますね。
それで思い出すのは当時の自分がこなしていた残業時間。
だいたい月平均120時間程。
最大で200時間越えた事も暫く続いたり。
それもサービス残業入れずにです。
ちなみにそれだけやって手取りが18万ちょっと(^_^.)
当時は一つのプロジェクトが立ち上がると1~4年のスパンで継続していたのでその間はずーっとこの調子。
もうまともに帰宅できるなんて元から頭に無くて。
プロジェクトを束ねる人間もこういう状態(デスマーチ)を見越して計画立ててたりして(笑)
もうデスマになるとあちこちからドナドナよろしく人が呼び込まれてきて様々なドラマがあちこちで展開されるのですがそれは又の機会にでも。
で、何が言いたいかというと別に残業自慢をしたいわけではありません。
経営者の話。
日本の経営者って結局この数十年、全く本質は変わってないんじゃないの?って事で。
最後にはとにかく人を突っ込んで解決。
人が居ない若しくは人に支払うお金が無いなら其処に居る人を何倍も働かせて作業を進めたら良いと言う思考回路。
人の犠牲を前提にした経営方針。
もういい加減止めて欲しいなぁ~なんて思うわけです。
なんでこんな話を書いているかと言うともう直ぐ選挙がありますよね。
こういう労働者の立場に立った政党ってどこかなぁ~なんて考えると何処に投票するか本当に迷います。
ハッキリ言いますが自民党は一部の人達はあまり好きではなりません。
でも民主党は存在自体が許せない位に嫌い。
何故って労働者の味方とかなんとか言いながら全く機能していない労働組合等と仲良しだし反原発とか言いながら結局、60年安保の思考を引きずったまま反原発を利用しようとしているだけだし。
こういう言ってる事もやってる事も何考えてるの?って思うくらいの人達が沢山居るので。
でも自民からはこんな人が出てるし(^_^.)
どうしようかなぁ~ホント(^_^.)