『トイレの王子さま』

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『トイレの神様』 は植村花菜さん。ではトイレの王子さまはなんといってもカマドウマでしょ。

かまどうま

そして想像力豊かな人もこの記事、読んだらダメ。

絶対ダメですよ。

悪い夢見ちゃうから。

僕が子供の頃住んでた家は夜になるとどぶねずみが屋根裏を運動会している位に走り回る人畜共同生活している様な家だったんですね。

まぁ~ネズミは家畜じゃないけど。

駆除してシッボぶち切って保健所に持って行くと幾らかのお金が貰えたのでそういう意味では自然発生的家畜だったのかも知れません(笑)

家畜といっても食べないけど(^_^.)

実際月に50匹は駆除してたので結構稼げたわけで。

そんな住宅のトイレは勿論ボットン方式。

月に一回、そのぼっとん便所に溜まったものを吸い取りにバキュームカーがやってくる。

地元の子供はわけもわからず爆笑しながらそのバキュームカーの後を走って付いていってはおじさんに、

「こらぁ!!う〇こ ぶっかけたろかぁ!!」

なんて言われてバキュームカーのホースを向けられヒャーヒャー言うのが毎度お馴染みの光景だった時代。

そしてそんなぼっとん便所には必ずいたんですよね。

背中丸めてじっとしてる奴。

ニックネームは、

便所コオロギ

本名は

カマドウマ (竈馬)

本名がなんか妖怪みたいですよね。

そんなカマドウマのお話。

前振りが長くなりましたねぇ。

で、何回も言いますが

ここからは閉所恐怖症、虫が嫌いな人は読まないでくださいね。

絶対に体調悪いときに思い出して夢見ちゃうから。

言いましたよ。ちゃんと注意しましたよ。

ではいよいよお話に入っていきます。

は釣りが大好き。あと自転車も。

今から30年近く前、友人と釣りに行ったんですよね。

色んな釣りをするんですが当時はフライフィッシングにどっぷり。

その日は友人と兵庫県のある沢を攻めてました。

下流からフライ(毛鉤)を投げながら上流に上がって行くのが定番の渓流釣りのスタイル。

そして十分釣りも楽しんだので沢から山側に上がって県道に出ようとした時、発見したんです。

「なんとか古墳」

二人ともニンマリ。

だって石舞台古墳位しか見たことないし。

気が付いたら二人して古墳の前までばく進てました。

で、実際在ったんですよ。

200円のガチャガチャで出てくるミニチュアみたいな可愛い円墳が。

で、古墳の周りを見たら開いてました。80cm位四方の入り口が。

「入っておいでよ君たち」

って言ってるみたいに。

もう若者二人の好奇心は止まりません。

よく海外のホラーで行かなくて良いのに行ってしまって殺されるバカな若者が登場しますよね。ちょっと気持ちもわかりますね。

でもやっぱり怖いじゃないですか。

その中に入るの。

で、早速、じゃんけん開始。

巻けたら先頭です。

はい。負けました。

僕が先頭です。

でもその日はヘッドライトを持ってきてなかったんです。いわゆる頭につける懐中電灯。

持ってるのはちいさなペンライトのみ。

まぁ~仕方ないからそれ持って入っていきました。 僕が先頭で。

で、入り口から3メートルほど入ったとき(そんなに入るなよって感じですが(笑))ペンライトが消えました。

でも何とか目がなれた感じがあったのでそのまま進んだんですよね。

入り口の明かりが遠くに見える感じ、穴に入って約5メートル。

でも入って行く途中で周りの壁や天井の色が黒っぽく変わってたんですよ。

僕はそれが汚れだと思ってなるべく身体が触れないように慎重に進んでいました。

そして5メートル程進んだところでそれは起きました。

消えてたペンライトが点いたんですよ。何を思ったのか。

今思えば勝手に点くなやボケ!!って感じですが。

するとおぼろげながら焦点が定まったペンライトの周りの明かりに照らされた壁と天井の様子が薄っすらと見えました。

「あれ?何か動いてる?」

「壁の筈なのに何か立体的・・・」

思わずペンライトを近づけてそれを見てみました。

すると見えたんです。

風も無いのに揺れてる長い触角。

何で?って言うくらいに側面や天井が見えない位に並んでる彼ら。

そう

カマドウマが側面と天井にビッシリ敷き詰められてたんですよね。

その瞬間、耳が痛くなる叫び声!!

自分が叫んでました(爆)

古墳に入る前ににトイレ行ってなかったら絶対にお漏らししてたと思う。

だって怖い人に文句付けられたりカツアゲされた時なんてこんなに怖くなかったもんなぁ~ 今、この瞬間の恐怖に比べたら。

で、パニくった僕は必死で出ようとするけど友達が居て出られない。

でも友達は僕の様子を見て恐怖感抱いてくれ、ようやく出ようと思って後進してくれました。

その時彼も見てしまったんですよね。

ペンライトに照らされた側面。

彼も叫びました(爆)

二人して東山動物園のチンパンジーにも負けない位の声張り上げながら後進です。

もう頭からカマドウマがポトポト降ってくるし。

身体はカシューナッツみたいだけど食べられません。

まるで、

「なんで帰るんだよぉ~」

「連れてってよぉ~」

みたいな感じで。

そしてようやくカマドウマまみれになって古墳から脱出した僕たちはもう完全にギブアップ。

暫く動けませんでした。

それからです。

便所コオロギ、いやカマドウマ王子を便所で見てもバカにしなくなったの。

昔は放水の刑とか滅茶苦茶やってたけどm(__)m

今は王子が居たら素直に違う場所に行きます。

怖いから。

罰が当たりそうでしょ?

ってなんか長々と書いちゃいましたね。

すみません。

P.S.

熱が出た時なんて今でも当時の事を思い出して声出して叫んじゃうことありますよ。

今風に言えばトラウマ? 要はヘタレなんですけどね(笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. こいけさん より:

    > ピキちゃん
    ありがとうございます。

    これこそお里が知れる。ってノリの描写てんこ盛りでしたね。

    よく行く銭湯には未だにカマちゃんが居ますよ。

  2. ピキ次郎 より:

    読み応えのある壮大なストーリーですね!?
    カマドウマ、うちの実家にもいました。(世代がバレる(-_-;)