Acoustic Guitar

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YAMAHA LA-27 1981年製造

アコースティックギターの説明

概要

ギターはいわゆるアコースティックギターと呼ばれるもので鉄弦を張ったモノです。

伝統音楽の中でギターは昔から使用されていたのではなくここ30年程の間に使用されるようになりました。

それまでのダンスミュージックではギターを使用される事は無く旋律楽器だけが黙々とユニゾンで演奏していたようです。

唯一弦楽器での伴奏はハープで行われていました。

チューニングに関して

こと伝統音楽で使用する場合、調弦方法がノーマルチューニングと異なったチューニングを使用することが多いです。

よく使用されるものとしては、

  • DADGAD(Dモーダルチューニング。通称ダドガド。)
  • DADGBE(ドロップDチューニング)
  • EADGBE(ノーマルチューニング)

ですね。(全て6弦から1弦の調弦表記)

それぞれのチューニングの特徴と用途をまとめてみるとこんな感じでしょうか。

DADGAD(通称ダドガド/Dモーダルチューニング)

他の楽器のバックを専門に担当し且つCapoを多用するのが苦にならないのであれば最適なチューニングかと思われます。

それはアイルランドの伝統音楽でコンサートピッチと呼ばれ使用される基音、Dの音が、DADGADで簡単に出せるDと完全5度上のAの音のみで構成された重厚な音の並びが非常にマッチするので。

もちろん他のチューニングでもDADGADに類した音の並びを作り出すことも可能です。

それでもDADGADの重厚さにはかなわないかと思います。

ただし欠点が無いわけでもないですよ。

DADGADの場合、演奏する曲のキーがDなら良いのですがGやEm、Am等のキーの場合でDと同じコードフォームを使用したい時は大抵、Capoを使用しないと演奏しづらいです。 (ピエールベンスーザンみたいにインプロビゼイションも全てDADGADでやっちゃう人も居ますが)

それとフラットピックでバリバリにフィドルチューンを弾きたい場合も演奏しにくかったりします。

Eの音を中心にメロディーが構成されたフィドルチューンは結構あるのですが、その場合、1弦2フレット若しくは2弦7フレットにどれかの指(大抵人差し指か薬指)を固定して他の指でガンガン弾く事になるからです。

ただ何度も言いますが伴奏楽器としてギターを使用するには最強です。

参考プレイヤー) Micheal O’DomhnaillMick Hanly

DBDGBD(オープンGチューニング)

スタンダードな5弦Banjoとほぼ同じチューニングです。
こちらはDADGADとは違い調整をはっきりさせたイメージのオープンチューニングですね。
スタンダードなチューニングよりも楽に伴奏をする事が出来ますよ。
元々DBROギター奏者等、スライド系のギタリストがよく使用したりするのですが何故かPaul Bradyはこのチューニングをメインで使用している様ですね。
参考プレイヤー) Paul Brady

DADGBE(ドロップDチューニング)

昔からフィンガーピッカーに愛用されてきたチューニングです。

ちなみに私も基本はこのチューニングで通しています。

利点としてはDADGADに近い構成の音を選択するとDADGADっぽいサウンドも得られる。

更にDADGADでは難しいCapoなしでのリードが弾きやすい。

特にフィドルチューンをガンガン演奏するステージでモダンなサウンドが必要な曲(テンションコード沢山やトーナリティーを強調したコードワーク)の場合でもいちいちチューニングを変えなくても良いので。

参考プレイヤー) John Doyle

EADGBE(ノーマルチューニング)

普通のギターチューニングです。

コードワーク

アイルランドの伝統音楽(ダンスミュージック)の伴奏をギターで行う場合、ある意味、他の音楽とは全く違ったアプローチが必要になってきます。

それは通常の音楽理論書に書いてあることと矛盾するようなコードワークを必要とする事が多々あるんです。

例えば通常のモダンな音楽、ジャズ等の理論書にはかならず調性をハッキリさせる音はオミット(省略)しない旨が記述されていますが伝統音楽の場合、調性(メジャーかマイナーか)を明確に決定つけるF#をオミットしたルートと5Thの音(Dコードの場合、D,A)のみで構成されたコードを使用することがよくあります。

以下に幾つかのDADGADらしい音使いのコードフォームを幾つかあげたいと思います。

表記にはタブを使いますので先ずはその説明から。

コードフォーム表記の例:

タブ譜のサンプル

タブ譜のサンプル

例えばDモーダルで以下のTABのコードを鳴らしてみてください。
Dモーダルでのコードフォームを3つ

モーダルでのコードフォーム3つ

モーダルでのコードフォーム3つ

どうですか? かなり重厚な音になりますよね。

この音使いはロックギターで言うところのパワーコードって奴と同じでこの手のコードフォームがよく登場します。

この調性をあいまいにした音こそ伝統音楽にマッチした音の並びかと思います。

そしてその並びを容易に表現できるDADGADがよく使用される所以ではないかと思います。

リズムについて その1

フィドルチューンをギターで伴奏する場合、その伴奏者によってリズムの取り方は全くと言って良いほど異なっています。

代表的な物には、

・単弦を弾きその後に単音近辺の弦を弾く。

PromenadeでのMicheal O’Domhnaill

・全ての弦をまんべんなく鳴らしベースのカウンターメロディーを付けて弾く。

Molloy, Brady, PeoplesでのPaul Brady

・主に低音弦をミュートし鋭角的なリズムで切り込んでくる。
Solas
のJohn Doyle

ですね。

その他、まるでJAZZの様に各拍子の頭に綺麗にブロックコードを入れベースカウンターを意識したコードシーケンスを行う人も居ます。

例えば、The Boys of the Loughの故Tich Richardson等。

要は伝統音楽の伴奏を行って不自然でなければ何でも有りの世界かもしれません。

実際の演奏者の調弦もDADGAD、ドロップD、ノーマル、その他特殊なチューニング等を使用していますし人それぞれ好きな事をしています。

ただし、どんな伴奏を行ったとしても暗黙の禁止フレーズと言うかノリがありまして・・・

それはブルーグラス系のズッジャン・ズッジャンってノリだけは絶対に誰もしないと言う事でしょうか。

Gランなんかセッションでやっちゃったらどんなに熱いセッションも南極よりも寒くなる事請け合いです。

なんて書いてしまってますがブルーグラスファンの方ゴメンなさい。

僕もブルーグラス好きでBanjoも演奏するしもちろんブルーグラス系のギターも大好き。

でもアイリッシュの場合、ブルーグラスのノリは一切忘れて取り組んで欲しいと思うのです。