去年、深夜食堂って短いドラマが夜中にやってたんですが。
そのドラマの主題歌がなんともいえない味があったんですよね。
それがこの曲。
鈴木常吉さんの歌う「思ひで」って曲。
ご本人の歌うライブ映像がありますよ。
アルバムぜいごに納められています。
とっても温かい思いがたくさん詰まったアルバムです(^-^)
ちなみに鈴木常吉さんってイカ天(知ってますか?)でセメントミキサーズでメディアに出られた後、現在はつれれこ社中にも参加されていますね。
メインはソロ活動みたいですが。
そして鈴木常吉さんの歌う「思ひで」、実はこれ原曲はアイルランドの古いトラッドソング(伝統曲)でpretty girl milking her cow ( Callín Deas Cruíte na mBó )って曲なんです。
※簡単に直訳すれば「自分の牛の乳しぼりしているカワイイ女の子」位な感じでしょうか。
歌詞の内容は田舎で乳搾りをしていた女の子に旅の男性が恋をしまして愛をささやくもそっけなくかえされてしまうと言うちょっと悲しいのかなんだかよくわからない歌詞です。
元はそういう歌詞内容の古い歌ですが1900年台からは色々な方がアレンジを行い歌ったり演奏を行っています。
先ずはギター演奏で。
自分で弾いてますけど(*^^*)
ちなみにこちらの本ではこの動画の演奏、まんまの譜面(TAB)が載っていますよ。
ちなみに私もライブではちょっとした合間にこの曲はよく演奏させていただいています。
上はDuck Bakerさんのギターアレンジでしたが次は歌で。
先ずはジャズバージョン。
トラッドソングとは無縁な感じのする Judy Garlandですが なんと1940年に録音しています。
これがとっても良い。
もう甘くって。とっても可愛くって。テンポが変わってからはさすがって感じですね。
そして最後は完全にオリジナルなトラッドソングをお届けします。
Cathie Ryan さんが歌う pretty girl milking her cow ( Callín Deas Cruíte na mBó )
この方の歌う伝統曲の響きが私にはどストライクですね。
なんというか自分の中での伝統曲の歌唱法って固定的なイメージがあって。
変にビブラートかけてポップスチックに歌ったり、変な抑揚つけているのではなく、あくまでも歌に述べられているストーリーを伝える。という事に重きが置かれた表現でないと心に染み込んでこないんですよね。
あくまでも個人的な意見ですが。
歌詞も書いておきます。
pretty girl milking her cow ( Callín Deas Cruíte na mBó )
It being on a fine summer’s morning
As the birds sweetly tuned on each bower
I heard a fair maid sing most charming
As she sat milking her cow
Her voice was enchanting melodious
Which left me scarce able to go
My heart, it was soothed with solace
By the cailín deas crúite na mbó
I courteously did salute her
“Good morning, most amiable maid
I’m your captive slave for the future”
“Kind sir, do not banter,” she said
“I’m not such a precious rare jewel
That I should enamour you so
I am but a plain county girl”
Says the cailín deas crúite na mbó
“The Indies afford no such jewels
So precious, so transparent clear
Oh do not refuse me, my jewel
Consent now and love me, my dear
For riches I care not a farthing
It’s your love that I want and no more
I’d rather live poor on the mountain
With my cailín deas crúite na mbó”
“I don’t understand what you mean, sir
I ne’er was a slave yet to love
For these feelings I have no desire
I pray your affection remove
To marry, I can assure you
That state I will not undergo
I’m prepared to live single and airy”
Says the cailín deas crúite na mbó
歌詞を見ていると全くわけわからない感じになりますよね。
でもこういう内容の歌詞ってトラッドソングには沢山あって普通の事なんですよ。
このアルバムに納められています。
Somewhere Along the Road
泣ける曲が満載のアルバムです。
トラッド曲ってメロディーが良いし。
素敵な歌詞だと曲の良さと掛け算されてより良い曲に変化しますね。
こちらの記事でいろいろなバージョンを上げています。
と言うわけで少しアイリッシュ系の好きな曲を張ってみます。
最初は超有名なイミグラントソング(移民の歌)Kilkellyです。
アイルランドで発生した大飢饉(ジャガイモが病気に感染し収穫出来なくなったことが原因)でアイルランドでは生活できなくなった人々が沢山アメリカ大陸に渡ったんですね。
そんな移民としてアメリカに渡った息子に対してお父さん(お母さん)が送る手紙の内容を歌にした曲です。
訳詞をみているだけで涙が出てきます。
歌詞は こちらで確認できます。
実際に何故、じゃがいもが病気で収穫出来なくなっただけで大飢饉になったのか等の歴史的な背景はあるのですが又の機会に。
理由を知ると切ないですね(/ω\)
興味のある方はこちらにて端的に記述されています。
アルバムは、
有名な曲が収録されていて大好きなアルバムです。
ちなみにKilkellyと言えばこちらのバージョンが大好きですけどね。
でわでわ(^_-)
ちなみに深夜食堂、第3部の挿入歌は、
高橋優 最新アルバム収録楽曲「ヤキモチ」です。
【Amazon.co.jp限定】 今、そこにある明滅と群生(初回限定盤) (残暑見舞い付) (DVD付)
こちらのアルバムも、
更にこの深夜食堂ではドラマの中でストーリーに合った挿入歌が使用されててそれが良いんですよね。
福原希己江(ふくはらきみえ)さん、はとっても素敵なSSWですよ。
『深夜食堂2』第一話
『深夜食堂2』 第12話
アイルランド旅行にはB&B、ホステルが便利です。
最もお得な値段で世界中の最高のホステルを探しなら【HostelsClub.com】
コメント
本当に、心に染み渡りますね。
>ゆたかさん
わたしみたいなオジサンには特に心に染みます”^_^”
[…] ドラマ、深夜食堂のテーマ曲は 『思ひで』 でも原曲は。。。。 […]
探していました、この原曲。
有難うございました!
> hiro さん
お役に立ててうれしいです(^^♪
とっても素晴らしい記事でした。この曲をググった時に最初に訪れた場所がここで良かったです。感動しました。また寄せて頂きます。
ミートさん
暖かいコメント、ありがとうございました。
こちらこそこれからもよろしくお願いいたします。
小池さん、
原曲もいいですね。ありがとうございます。
私はアメリカに住んでいるので、Netflixで最近シリーズ2のエピソード1を見ました。
その時に最後に流れていた英語の歌に感動していましたが、これは誰が歌っているか知っていますか?いろいろ調べてもわかりません。もし知っていらっしゃったらおしえて下さい。
>コメントありがとうございます。
シリーズ2のエピソード1ですがたしか「赤いウィンナー」の話で安田成美さんが余命幾ばくもないお話だったですよね?たしか。
その時の曲ですが。。。。
すみません。
完全に忘れています。
確かヤクザと刑事が一緒に共に初恋の安田成美さんを忍びながら赤いウインナーを頂くところで終わりですよね。
曲を聴けば思い出すと思いますが、
ああって感じで普通に聴けたのは覚えているので。
Sanae Suzuki さんの質問に関してですが、
最新の深夜食堂、東京ストーリー2チキンライスの回のエンディング曲ですが、福原希己江さんが歌うpretty girl milking her cow、このブログの解説である思ひでの原曲になります。アイルランド語で歌ってらっしゃるそうです。ミルクをしぼる少女と言う題で最近リリースしたアルバムに収録されています。因みに赤いウインナーの回エンディングも福原希己江さんで「できること」になります。
福原希己江サポーターズからでした。
ありがとうございました♫