ブルーグラス等ではフィドルチューンをギターで演奏するのは当たり前。
高速ピッキングでバリバリ弾いちゃいますよね。
でもアイリッシュチューンをそんな風に演奏している人って実はあんまり居なかったりします。
いえ、居ますがホントに少数派。
アイリッシュチューンと言えば殆どフィンガーピッキングで清く美しくオキャロランや簡単なJIGを演奏するってのがパターンで。
個人的にそういうのも良いですがやっぱり他の楽器とタメを張ってガッツリ演奏する事にあこがれますね。
ただ此処で問題が。。。
先ず一つ目は音量の問題。
アコギってセッションでリード弾いても大抵、蚊の鳴くような音にしか聴こえない。
コード弾きしたら確かに威力はあるんですが。
単音弾きだともう存在感全く無しみたいな(^_^.)
でもステージでPAセットさえあれば他の楽器と対等にわたりあえるだけの音量はかせげます。
なのでOKかというと、もう一つ調弦の問題があります。
アイリッシュチューンってやっぱりフィドルで演奏するのにホントに適した音の並びなんですよね。
ギターだと2弦がBの音なのでこれがとっても厄介。
AeAe(3弦2フレット、1弦開放、3弦2フレット、1弦開放)なんてラインがよく出てくるんですがこれだと2弦をまたがなくてはいけなくてとってもしんどい。
さらにこういうラインの場合、それぞれの音でトレップレットなんかが入るので更に右手が忙しくなったりして。
だからフィドルと同じチューニングのアイリッシュテナーバンジョーやマンドリンで皆さん演奏するのかな?なんて思います。
もちろんチューニングを変えるという手もありますが。
そうすると特定の曲では演奏し易いけど他の曲では難しい。なんて事になったりして。
という感じでほんとにギターでアイリッシュチューンをトリップレット入りで綺麗に演奏するのって結構難しいんですがそれを普通にやっちゃう人達も居るわけでして(^_-)
ここではそんな人達を少し紹介。
先ずはArty McGlynn:
もともとJAZZやってた人ですが奥さんが有名はフィドラー、Nollaig Casey で完全にアイリッシュ系に転向しちゃってますね。
なんかテナーバンジョー弾くみたいに自然にセッションで弾いてますね(^_^.)
次はJIGを。
マイクがあればパイプとだってへっちゃら(^.^)
ではお次はもうメチャメチャ有名なSSW、Paul Brady
彼も元々はロックンロール的なバンドやってたりした人ですが途中からトラッドにどっぷり。
沢山の良い仕事をしてからはSSWとして活躍していますね。
彼の場合、レコードやCDではメチャメチャカッコ良いギターソロが聴けますよ。
動画ではあんまりないかなぁ~
で、ギターソロを観てたらこういうのを見つけてちょっとビックリ。
Jackson Browneと一緒のステージってちょっと意外でしたが。
それでも良い味出したフレーズをバックで演奏してますね。
ついでにPaul Bradyと言えばこの曲。
ちょっと寄り道ですが。
最後は此処最近メチャメチャ頑張ってる、J.P. Cormier
もうフィンガーピッキングも歌も、フラットピッキングも抜群に上手い方で。
スイングやラグタイムなんかも色々演奏されていますね。
そいういう意味では純粋にアイリッシュ系の人ではないですが。
ちなみにフィドルもメチャ上手いですよ。
先ずはちょっとジャージーでブルースっぽいフィンガーピッキングから。
ついでに歌も。なかなか泣ける詩で良い感じですよ。
で、最後はこれで決まり。
こういうプレイは他の音楽を一杯聴いてないと出来ないでしょうね。
ホントに上手い。
コメント
Arty McGlynnのジグ、良いですね~~(#^.^#)
やりましょう(-.-)
こんにちは。とても、面白い動画、有り難う御座います。
とても、勉強になりました。
これからも、こんな動画の特集、お願いします。
目標、城田 純二氏 です。
>ピキちゃん
練習しておきます(^.^)
>ゆたかさん
結構、ギターだと難しいですがそれだけにねらい目かもしれませんね(^_-)