ここ最近、まっさん効果?か私のところにも問い合わせが良く来るのでまとめておきます。
先ず、どんな問い合わせかと言いますと、
バグパイプしたいんですがどうしたら良いですか?
なんて漠然とした問い合わせ。
したいんですがって・・・・したらいいやん^_^;
なんて思ったりしたますが一応、お話聞いてみます。
大抵の方はバグパイプって楽器の種類ではなくそのものの名前だって思われている方も多くて。
そして例のスカートはいた軍楽隊^_^;
なのであれはスカートではなくキルトと言う正式な民族衣装でって話から説明させていただく事になるんですよね。大抵。
後は具体的に何処々々で音を聴いて誰かに訊いたらバグパイプって言われたらからこちらで質問してる。なんて方も居られて。
そして聞き取り調査が始まります(笑)
どんな音だったのか場所だったのか等。
最近だとアイリッシュパイプの音を目指している方が多いですね。
それで実際にアイリッシュパイプを始める為の初期投資額やリードの調整話しをするとあきらめる方も多いです。
それはそれで人生無駄な時間すごさなくてもいいし良かったね(^_-)となるのですが。(ほら、真面目に練習したり環境整えるのはとてもしんどいので中途半端に始めちゃうと時間のムダじゃないですか?自分も周りも)
でも、でも、其れでもやりたい!!なんて食いついて来る方も居られるんですよね。そういう場合、オジサンはとても嬉しくなってお話をお聞きして偉材適所にご紹介したりするんですが。
で、ここでからが今回の記事の主旨。
既にアイリッシュパイプ買ったんてすが鳴らなくてどうしましょう?って場合。
買ったアイリッシュパイプがまともな製品ならリードの購入先の紹介や簡単な調整のレクチャーして事なきをえるのですがebayなどで安い物を買ってしまった場合。
大抵はパキスタン製の物ですが。
それらを持ち込まれてもホントに困ってしまいます。
ハイランド系ならテーピングしまくりで音程調整等、何とか出来ますが、ことアイリッシュパイプだと完全に終了フラグ立ってますから。
こうなっちゃいます。
こちらはかなり極端な例で練習し始める前段階でつまずいてる感じがありますね。
バックの押さえ方やふいごの使い方等
ただそれでもチャンターに入っているリードがプラスチックとかありえない状態になってるのはもう完全にアウトです。
実際、パキスタン製のアイリッシュパイプでも上手く調整して綺麗に鳴らされている方も居られますがどのみち最初に手にする楽器ではないです。
最初に手にするには信頼の置けるビルダーさんに作ってもらってちゃんとメンテナンスの相談も出来る様にしてからアイリッシュパイプを始めてくださいね。
おススメだと世界に誇る日本のアイリッシュパイプビルダーが北海道にお住まいなのでそちらにご相談していただくとか。
私はもうアイリッシュパイプやめてるのでお気楽な立場で色々書けますが(^_^.)
で、アイリッシュパイプ以外のパイプの場合ですが何とか普通に使える程度には持っていけますがそれでもやはりおススメはしませんです。
と言うわけでそういう使えないパイプを手にしてしまわないようにちょっと書いてみます。
先ず別にebayで購入しなくても良いんですがとりあえずは人気のebayで様子を見てみますと。
ebayでバグパイプで検索するといきなり衝撃的な価格のパイプが表示されたりします(^_^.)
Buy it Now で選択してもバグパイプって安いんだ(*^_^*)なんて錯覚を起こすくらいの価格。
でもね、まともな手間隙かけた芸術品である楽器がこんな値段であったらおかしいですよね?
そりゃ
- 原材料費押さえてる
- 技術的に低く作成工程に時間がかかっていない
- 低賃金の人件費の場所で作ってる
かのどれかですよね。
日本の色んな製品作成販売メーカーは技術的には日本の管理下において安い人件費の国で物を作る。なんてやってましたが。
それはあくまで人件費であって技術的な問題はありませんね。
ただ、こちらで低価格で表示されている多くの物ってさっきの3つの条件全てに当てはまってる感があって激安になってます。
当然、それだけの品質なのでどの様に調整しても限界が来ちゃうといいますか。
おもちゃの車に本物のエンジン積めないのと一緒で。
そこでこういう製品の特徴と言いますかアレレな製品に共通する特徴をあげてみます。
少なくとも私なら以下にあげている事項に合致している製品は購入しないです。
と言うわけで実例合わせて書いてみます。
大体、8万円未満の価格で以下の特徴って感じでしょうか。
※ちなみに8万円まででも十分なパイプもありますよ。セックピーパとか。
でも使ってる材料が少なくてそんなに材料費がかからなかったり構造も素朴なパイプに限定されています。
材質にRosewoodって書いてあったらパス
Rosewood(ローズウッド)と記載されていますがRosewoodもピンきりで楽器に適している硬度を持っているモノからかなり柔らかいものまで。 さらにはワシントン条約にまで規定されている貴重な種類のものまであります。
安いパイプの説明にRosewood(ローズウッド)と記載されている素材を写真で見る限り凡そ楽器には適していない軽くて柔らかいRosewoodの仲間が使用されている感があります。(大抵、そうですね。)
それをわかってて購入されるのなら良いですがそうでない場合はがっかりしますし口吹き系パイプの場合、息の中の湿度を吸って割れが発生しやすいですよ。
もちろん信頼できるメーカーのRosewoodなら一応、楽器用の物を使用していると思われますので安心ですが。(それでも割れる時はあります)
材質にRosewoodって書いてあるのに何故かパイプは真っ黒なのはパス
それ色塗ってますから。
もちろん色を塗るってのはパイプの仕上げとして普通に行われていますが私が実際に見た色を塗られた製品は塗りムラがあって凡そ仕上げがきちんとされていない状態でした。
しかもそれはオイルではなくてペンキ状の塗料でしたし。
経年変化で公園のベンチの表面みたいに塗装が浮いて剥がれ落ちちゃうパターンの塗装です。
ホント、自分で厚塗りの塗料を全て落としてちゃんとしたオイルを塗りこんでやりたくなる位の気持ちになったのを覚えています。
厚塗りしてるのは素材の荒さを隠すためだと思っています。
材質にBlackWoodって書いてあるのに超安いパイプはパス
当たり前ですが原材料だけを考えても安く出来る筈がないわけで。
特にハイランドパイプなんて木材の部分がとても多いのにBlackWoodで2万円切ってるなんてありえないですしね。
バックが合成もしくはゴムもしくは粗悪な皮製
写真では見られない事が多いので難しいですけどね。
もちろんちゃんとしたゴム製のバックや合成のバックもあります。
(私も合成のものを持っていますし凄く快調です)
ただし多くの安いパイプの場合、ちゃんと接着されていないような状態のバックが多いのでゴム製はあまり信用していません。
更に革であっても良い素材使ってなかったり気密が保たれていない状態のものもあり速攻でこういう薬剤
使って内部の微小な穴を修復(塞ぐ)しないといけなくなります。
昔の話ですがパイプの事がよくわからない時分、安いバグパイプを購入したら空気漏れがしていたのでこの薬剤のお世話になったんですが穴から薬剤がピューっと飛び出てきた時がありましたよ(^_^.)
金属部分の加工が荒かったらパス
金属部分の加工が荒いってのはどういう意味かといいますとハイランドパイプだと各管のスライド部分。
アイリシュパイプだとチャンターについているキーの作成技術。
ベースドローンのカーブした部分等。
良いパイプと見比べると全然違う事がわかりますよ。
ふいごの加工が荒かったらパス
ふいご式のパイプの場合、ふいごの加工がお粗末なパイプは大体そのレベルで全体が作られていると思ってます。
良いパイプはふいごもちゃんとしていますし。
ポイントはふいごの蛇腹を板に打ちつけている周りの革の加工であるとか革のコバ処理がちゃんとされているかいないとか。
で、結局どうしたらいいのかと言うと・・・・・・
安いパイプは買わない!!
パイプは信頼の置けるメーカーから買う!!
この二点だけかと思います。
信頼の置けるメーカーに関してもメーカー間で楽器の癖などがありますので完全に個人にあった楽器かどうかは難しいところですが少なくとも最初の練習時につまずく事はないので(^_-)-☆
それでわぁ~