何故かダルシマーって呼ばれているものは二つの種類があるんですよね。
両者は全く違った形状で音色も奏法も全く違ってるんですけどね。
一つはハンマーダルシマーでもう一つが今から紹介するアパラチアンダルシマーです。
アパラチアンダルシマーってアイルランドやスコットランドからの移民たちが大西洋渡って新大陸に移り住んでアパラチアン山脈の下辺りに住み着き始めた頃から使われてる楽器です。
形状的にはヨーロッパのフレット付きツィター属の流れを組む楽器に近いです。
そしてここでも移民の皆さん、よっぽどドローン音が好きなのか、アパラチアンダルシマーの奏法でもメロディーを奏でる弦と共に一定の音を出す弦を弾き続ける奏法がありますよ。
基本はノーターと呼ばれる木の棒でフレットを押さえながらそれを高速で移動させてフィドルチューンを演奏します。
フィンガーピッキングでも演奏されるようなってます。
ピックで弾いてメロディーを演奏する場合の標準的な弾き方ですね。
更に最近はエレクトリック化されたアパラチアンダルシマーも使用されるようになってきています。
そしてキメはこの人。
伝統的な奏法を踏襲しながらもそれらの使い方、配合の仕方が抜群に上手い。
そうそう、アパラチアンダルシマーってフレットがあるんですがそのフレットはダイアトニックなんですよ。
つまり半音フレットが無いんですね。
これって凄く困る?と思うけどでもそんなに困らない(笑)
実際に手にするとわかると思いますが伝統音楽の多くは殆どダイアトニックな音階しか使わないので十分なんですよね。
ある意味ホイッスルと同じです。
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