アパラチアンダルシマー(Appalachian Dulcimer)
概要
元々はヨーロッパでも使用されていたフレット付きツィター属が移民と共に海を渡りアメリカのアパラチアン文化圏で独自の進化を遂げた楽器です。
その後、一時期すたれていたのですがジーンリッチーさんに取り上げられ今日では見事リバイバルしていますよ。
難易度 ★★☆☆☆
弦楽器の中ではかなり弾きやすい楽器です。
特に他の弦楽器をされていた方からは。
まずこの楽器、フレットがダイアトニックです。
ダイアトニックと言うのはドレミファソラシドで配置されています。
ギターその他、殆どの弦楽器は1オクターブを12個に分割して配置されているので慣れるまでに時間がかかりますがダイアトニックだと直感で押さえる事が出来ます。
実際に触ってみられるとこの意味がわかるかと思いますが。
酷使する身体の部位
弦を指で押さえますが痛くありません。
アパラチアンダルシマーの弦は非常にテンション(弦の張り)が弱いので。
価格
かなり高い物も有りますがそれでも4~7万程で普通に使えるものが手に入ります。
始め方
独習でも十分習得できる楽器かと思います。
教則本やDVDも沢山出ていますよ。
Exploring the Beauty of the Appalachian Dulcimer [DVD] [Import]
Southern Mountain Dulcimer (Native Ground Music)
参考動画等
ノーター(フレットを抑える棒)ではなく指で押さえるモダンな奏法
同じく指で押さえていますが今日の標準的な演奏スタイルかと。
次はフィンガーピッキングでも演奏されます。
こちらの演奏はかなりモダンですね。
途中で使用しているのが左手に持った棒がノーターと呼ばれる棒で伝統的な奏法です。古い奏法も要は使い方、弾き方のセンスの問題と言う感じですね。
ちなみにこの楽器は映画「サスペリア」の中でもメインテーマを演奏していたイタリアのプログレグループ、ゴブリンの演奏で効果的に使用されていましたね。
歌の伴奏に関してはお手の物。
シンディー・ローパーも使用しています。
メチャ泣けますね。