これまで、
アイリッシュ系音楽のセッションでギター伴奏する時に気をつけたいこと(チューニング編)
アイリッシュ系音楽のセッションでギター伴奏する時に気をつけたいこと(奏法編-1)
なんてやってきましたが、
今回はドロップDチューニングを使った奏者についてです。
そしてドロップDといえばこの人、元Solas の John Doyle さん。
この6弦のみを全音下げたドロップD は非常に使い勝手が良いですよ。
利点としてはレギュラーチューニングを使用してきたギタリストも
そして何よりリードも弾きやすいですし。
例えばこんな感じで。
欠点としてはDADGAD 風にはなりますが、完全なDADGAD ではなく油断すると嫌でも調性がハッキリとした音になってしまう
例えばDADGAD では指一、二本で出てしまうこんな音ですが、
ドロップD では絶対に出せませんね。
ただし、対応策はあってコードフォームを工夫すればDADGAD 風には近づけます。
例えばこういうフォーム。(チューニングはドロップD) どうですか?
なんてやるとそれっぽく聞こえますよね。
要は調性(メジャー・マイナー)をハッキリさせる音を無くしたコードフォームを作れば良いわけで探せば色々と出来ますね。
ドロップD で大切なことはコードを構成する、
このあたりおすすめのビデオとしては Irish Rhythm Guitar
ちなみにわたしもこのIrish Rhythm Guitar は持ってますよ。
Irish Rhythm Guitar: Accompanying Celtic Tunes [DVD] [Import]
彼の使用するコードはこれらモーダルな音で構成されたコードといわゆる通常の3和音や幾つかのテンションを加えた普通のコードフォームが多いですね。
それと単音弾きでの装飾音。
それらが上手くミュートされたベース部分の音とあいまって凄くスピード感がでていますね。
後、全ての弦を弾く必要は無くてある時は2,3,4弦や3,4,5弦だけ。
または4,5,6弦だけのコードであっても全然ありなわけでして。
個人的には彼のスタイルはジグのバッキング以外は好きでちょっと意識したりしています。
此処までコードのお話だったんですが要は適度にモーダルなコードを取り混ぜ明確にメロディーが変わる部分では通常のコード(ちゃんと調性のハッキリした)を使用し更にそれらのコードの繋ぎでサス4やセブンス、更には69なんてのをちょっと取り混ぜてあげると今風のカッコ良い音になるかと思いますよ。
でわでわ。