バグパイパー三部作、第二部です♫
広義な意味でパイパーって管楽器を演奏する人たちを言いますがここではバグパイプを演奏している人達として書いてみます。
先日、バグパイプ箱乱会という言うイベントで私を含めて4人のパイプ奏者が集まってコンサートを開いたのですが
その時に色々と話題に出たお話をまとめてみました。
楽器の演奏って種類毎にそれぞれ苦労はあると思いますがバグパイプに限っては他の楽器よりも何倍も苦労が絶えないと思うんですよね。
それぞれのパイパーで苦労話させたら無限に出てくるんじゃないか?って位。
自分は色々な楽器を演奏しますがパイプ系はホントにしんどいと思ってます。
ドMな性格じゃないととてもじゃないけどやってられない事象が年中発生しましてかなり参ってしまうわけです。
そんな話を少しばかり。まぁ~簡単に言えば愚痴ですけど(^^;
バグパイプ弾いてて何が楽しいの?
ちょっと愚痴(;^ω^)から本音迄を簡単に (*^-^*)
よく言われます。なんで弾いてるの?って。
音域も狭い。自由に曲も弾けない。一般的にはうるさい。メンテナンスが大変等々。
詳しくは以前にも記事を書いていますが。
これだけ聞くと良い処無しって感じですけどね(^^;)
ただ、こればっかりは何といっていいか。。。。
自分が思うに、バグパイプって演奏するという行為よりも何某かの乗り物やマシンを操縦している。という感じなんですよね。
あくまでも自分の感覚ですけど。
機械を操作しているというか。
例えば車でダーッとコーナーを攻めてる時の感じと言いますか。
ドリフトさせながらがっつり綺麗に曲がれる。
イコール、渾身のトリップレット(装飾音の一つで短いスタッカートで演奏される三連符)がキマったみたいな😅
このスピード感ってドリフトで曲がってるのと同じ感覚を持たないですか?
自分だけかなぁ~(笑)
ただ、これは他の楽器ではホント、味わえない感覚で。
実際に演奏してみてほしいなぁ~なんて思います。
悲しい時
お家編
ネタなら幾らでも有るのですが幾つかを。
フイゴ式パイプの場合、もろに外気の湿度、温度の影響を受けちゃいます。
口吹きタイプだと息の中の湿度は一定なので少し演奏してあげると安定しやすいのですが。
(※自分は口吹き式のセックピーパ(スウェーデンのバグパイプ)持ってますが少し吹くとほぼ安定してくれます。)
フイゴ式だと結果、日によって全く違う楽器?って位に状態が変わってます。
他の楽器、例えばギターやバイオリン等もその日の湿度等に依って音色や音の立ち上がり迄の時間、サスティーンがかわりますね。
でもパイプはそれ以前に音が鳴らなくなったりします。
そうなんです。昨日まであんなに気持ちよく鳴ってたのに。。。。なんで?(・_・、)
もう、全然わけわかりません。
ほら、彼女や奥さんがなんで怒ってりのかわからないじゃないですか(笑)
鈍感な男って 。
自分もですが、あんな感じです。
ホントにビックリ(@_@)
演奏会場編
もうね、これがホントに大変。
大体、ライブの前に会場に入ってちょっと音出ししたりするんですよね。
でも実際に音を出す時間になるとお客さんが入って来ているので皆さんの呼吸で湿度が上がってるんですよね。
そうするとリハでは上手く鳴っていたリードが閉じ始めたり。
音が上がったり下がったり。
そしてその湿度に閉口したお店の方がクーラーかけたりして。
そうするといきなり湿度がガツンと下がったりして。
もうパイプの調子ボロボロです。
バッグに対する圧力もリハで演奏した時に身体が覚えていたのにまた本番で演奏しながら調整しないといけなくて。
NSPの場合だとバッグに対する圧力でキーを使って出す音程が結構、変わるのでその辺りの調整を瞬時にするのもなかなか大変。
ん~このあたり毎度の事ですがさっと対応できるスキルが欲しいですね。
あと、パイプ仲間からのお話があって。パイパーみんながよくやっちゃう事。
ライブ中、
「今日はリードの調子が悪くて・・・」
なんて話。
実は3割くらいは言い訳かも(爆)
という感じの裏話もパイパーあるあるですね(^^♪
メンテナンス編
先ず、ダブルリードを使うパイプの場合、このリードの調整や入手が大変。
アイリッシュパイプやNSPの人は結構、自分で作る人が多いですがそうなると寝ても覚めてもリードの事ばかり。
朝起きて雨が降ってるとか髪の毛触ってパサパサだとかとにかく湿度に関しては異常に敏感になってきまして。
作っていなくてもある程度の調整は自分でしないと鳴らなくなるのでメンテナンス技術は必要になってきまして。
最近だと日本にも非常に優れたパイプ製作者の方もおられるので相談には乗ってもらえると思いますが。 それでも特殊なパイプの場合は自分でメンテナンスしないと誰からも助けてもらえませんしね。
嬉しい時
バグパイプ弾いてて楽しい又はやっぱり弾いてて良かったぁ~なんて思う時を上げてみます。
しんどいことは沢山ありますが弾いててよかったって気持ちがそれを軽く陵駕しちゃう位にあるのでそういう話ですね。
パイプは生き物
モノに対して擬人化して語る。というのはよくあるのですが。
パイプに関してはまさしく生き物って例えがピッタリ(笑)
実際に使用している部材も動物由来の物が多かったりしますし。
先ず演奏時ですが音を出し始めると身体に伝わる振動。
ほら、猫を撫でると喉を鳴らしてゴロゴロって振動が来ますよね?
あれの強化版みたいな。
身体にダイレクトに伝わる生き物感がホントにハンパなくて。
もう可愛くてしかたないです。
猫や動物が甘えて来ているみたいな。
楽器で例えればマーシャルアンプをフルレンジにした前でディストーションかませたレスポールをパワーコードでガンガン弾いてる感覚。それがパイプが鳴っている間、ずーっと身体に伝わるんですね。
しかも電気使わずに。
もう、この感覚を味わうと身体から離れた位置で鳴る他の楽器が全然物足りなくなってしまいまして。← 自分の場合ですが(;^ω^)
有る意味、変なドラッグやってる感じなのかなぁ?
悪いことはした事ないのでわかりませんが(笑)
とにかくこの感覚を維持するためには骨身をいとわず頑張ってしまうんですね。
もうキャバクラでお気に相手に報われないお金つかってるのと同じ感覚かも😂
自分の人生と時間使って喜びを維持しているというか。
かなり中毒性がありますね(爆)
音のお話
楽器の音に関してはホントに好き嫌いがあるのでダメ推ししません。
特に繊細な音を好む方はバグパイプのバの字も嫌いって方も結構おられるのも知っています。
なのでここからのお話はあくまでもパイプ好きな奴らのお話です。
先ず、音色がパイプの種類によって全く違うので好みに応じてより取り見取り(^^♪
一般的には音の大きなうるさい楽器って思われていますが(だいたい当たっています(爆))でも中には繊細な音をだすあなた好みのパイプもあるかもしれません。
例えば、こんなのもバグパイプ。
如何でしょうか?(^_-)
で、結局何が言いたいのかと言うと
バグパイプが大好きだという事\(^o^)/
楽器を演奏している仲間の中でもパイプ仲間と集まるとホントに楽しい。
例えて言うと「パイプ奏者被害者の会」みたいな感じで日頃のメンテナンスの苦労話や演奏時の失敗を語り合えると言いますか。
他の楽器だと上手く演奏出来る状態がデフォルト(普通の意味)でそこからどう底上げするかなんですがパイプの場合は先ず、ちゃんと音を鳴らすにはどうすれば良いか?なんてところから話が出来るので楽しいんですよね。
これを楽しいと思うかどうかでパイプを継続して演奏出来るかが決まるかと思います。
という感じで色々書いてみました。
でわでわ(^^♪
RG HardieバグパイプPractice Chanter、Tutor Book 1、ケースと予備リード
次回でバグパイパー三部作最終になります。
「パイプの十戒」
です。