パディー・キーナン ライブレポート La Cana 下北沢 4/16

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前日に引き続き、下北沢、La Cana でパディー・キーナンのライブが行われました。

当日は季節外れのみぞれ模様。

寒いってレベルじゃなくて凍える様なお天気でしたがパディー目当てに会場は満員状態。

でもちょうど良い位の人の数で聴いてる方は良かったですね。

La Cana

ちなみにこの日は演奏者(特にパイパー)にターゲットを絞ったライブという事で演奏者にとっては天国の様なひと時を過ごせたのではないかと思います。

ライブの様子

ライブは次のような構成で行われました。 既に演奏者視点のライブですね(笑)

  1. アイリッシュパイプの説明(JUPC)
  2. 第一部開始(パディーのソロ ~ パディー & 城田じゅんじ氏)
  3. 休憩
  4. パディーへの質問コーナー
  5. 第二部開始(パディー & 城田じゅんじ氏 ~ パディー & ライス・パディズ)

アイリッシュパイプの説明(JUPC)

アイリッシュパイプの構造、仕組み等とってもわかりやすく東京在住の若者パイパーの皆さんによる解説タイムです。
初めてアイリッシュパイプを見られる方もおられたと思いますのでこの説明時間はとっても有意義なコーナーだったと思います。

第一部開始(パディーのソロ ~ パディー & 城田じゅんじ氏)

先ず最初はパディーのソロホイッスルから。
パディーの、

ちょっとリバーブかけてくんない?

って依頼の後、ホイッスルを吹き始めるんですがリバーブが効いてない(爆)
パディーは苦笑いしてホイッスルの演奏を止めて、

ん~やっぱりパイプから演奏するわ.

なんて感じでパイプの演奏開始。
JIGを1セット演奏。
その後、リバーブが復帰してきたのでホイッスルによるスローエアーを演奏。
そして城田じゅんじ氏登場。
二人での演奏開始です。
いい感じですねぇ~
途中、パディーの提案でPAをオフっての演奏。
これが本当に良かったんですよね。
本当に生のパイプの音が聴けて。
最初、演奏始めは若干ずれてたパディーのパイプも数セット演奏した後は調子も合い始め皆はパディーワールドにドンドン引き込まれちゃいます。
第一部最後のホーンパイプセットではパディーのパイプに聴いてる者の心は完全に彼方に連れて行かれてしまいましたよ。
もう人間がやるノリじゃない感じでした。

ここで休憩

パディーへの質問コーナー

何歳からパイプを習って誰に習ったんですか?.
最初はホイッスルから始めたんですよ。
それからパイプを始めたのは9歳からです。.
子供の頃はどんな風にパイプを習ったり人に曲を教えてもらったんですか?.
父がパイプを弾いてたんですよね。
まぁ~色んな楽器を弾く人でね。
バンジョー、パイプ、ホイッスル、フルート等。
そして自分の兄弟、姉妹も色んな楽器を弾いてたんですよ。
そして何故自分がパイプを演奏するようになったかなんだけど。
お父さんに隠れて勝手にパイプを演奏してたんですよね。
そこにお父さんが戻ってきていきなり。
じゃ、パディーはパイプね。って(笑)
それでパイパーになったんですよ。(決められたんですよ)
私が弾きたい様にではなく自分がどう弾いて欲しいかを私に求めたりしてね(^_^.)
まぁ~彼(お父さん)はトラベラーだったのですよね。
父はとっても変わってる人で且つとっても厳しく指導されました。
お父さんはお父さんが考えるようにパディーにパイプを演奏して欲しかったんですよね。
そういう風に教えたとっても厳しい人でした。
でも自分が大きくなってきたら自分の気持ちが音楽に反映されるという事がわかってきてそれを第一に考える様なスタイルになりました。
まぁ~お父さんは自分の為に演奏をして欲しかったんだけど結果的にはこうなったんですけどね。
世代が違うからですよね(*^_^*)
パイプのスタイルでトラベラーズスタイルと言われているスタイルで教えてもらってたんですか?
まぁ~所謂ジプシーですがアイルランドのジプシーと呼ばれた人達は自分達の事はジプシーと呼ばれるのを嫌がってトラベラーと呼んだんですけどね。

※トラベラーに関しての歴史的な話が暫く続く。

アイルランドでは伝送音楽や文化の継承は勿論あったのですが特にトラベラーの人達にそういう継承が顕著にあったのではないかと思います。
まぁ~お父さんは道路で産まれた様な人でそういう人生を歩んできた人なので彼の音楽のスタイルはとっても特有なものだったと思いますね。
勿論定住者に比べたら特有のものだったと思いますしね。
先ほどから言ってますが音楽と言うものはムードと言うかそれが現れたもの若しくは現したモノが音楽だと思うんです。
だから人生で苦しんだ人はそれだけそういうものが音楽に出てくるであろうし定住生活を行ってた人と路上生活の人との音楽のスタイルは違ったものになったと思います。
だから音楽自体がストーリーを持ったものと言うかそういうものだと思います。
例えば普通の家に生まれて羽毛の枕と寝具と銀食器を使ってるような家に生まれた人とテントで寝泊りして今日いったい何処に行くのか?と言う生活をしている人ではおのずと人生に対する考え方とか違ってくるし人生も勿論変わってきますよね。
テントで生活している人は他の人がわからないような苦しみや悲しみを持っている。そういう部分が音楽に対する表現に現れてくるんだと思います。
最後にパイパーとしてお聞きしたいのですが、ナイフ一本でリードを作ってしまうって本当ですか?
それはうわさですね(笑)
正確にはナイフと丸いビン、サンドペーパーを使用しますよ。
ただしそれは今のモダンな作り方ではなくとっても古い作り方だと思うけどね。
とにかく直径があってるものなら何でも使いますよ。
まぁ~リードを作ってる人ってそれぞれ異なった方法で作ってると思いますね。
自分でリードを作ってると色んな環境で対応できるようになるしね。
どれくらいの頻度で作り変えますか?
チャンターから取り出さなければ長持ちすると思いますよ。

※ここでパディーは面白い話をしていましたがこれは個人的に訊いてくださいね。
以上で質問コーナーは終わりました。

第二部開始(パディー & 城田じゅんじ氏 ~ パディー & ライス・パディズ)

そして演奏へ。
スリーエアーから序々にテンションを上げ、そして昨日、Star Pine Café で一緒した ライスパディズのメンバーが最後の数セットに合流し夢の様なライブは終わりました。


『パディー・キーナン ライブレポート La Cana 下北沢 4/16』へのコメント

  1. 名前:まつお 投稿日:2010/04/18(日) at 22:57:14 ID:bbc24d2ef

    初めまして
    昨夜、群馬の大泉でパディー・キーナンを聴いてきた者です
    テクニックの凄さもさることながら
    彼の世界観・人生観に周りのメンバーも感銘を受けており
    それが「トラベラーズスタイル」というキーワードだとは判ったのですが
    その先がどうも…というところにこの記事に出会い
    なるほどと納得した思いです
    昨日は素晴らしいひと時を過ごすことができました

  2. 名前:こいけさん 投稿日:2010/04/18(日) at 23:38:07 ID:5b49c6941

    > まつお さん
    僕も群馬も行きたかったです(笑)

    そうなんですよね。
    彼のパイピングのスタイルってテクニック的な面から注目されたりしていたのですがそれらを表現する為に沢山の経験や色々な人生を送ってきた部分ってのがよくわかって余計に好きになりました。

    私も彼の演奏に出会えた事が本当に良かったと再認識できたコンサートでもありました。

  3. 名前:なおみ 投稿日:2010/06/14(月) at 22:26:15 ID:21ceb37ea

    小学生のころから、ナターシャーを聴いていた者です。京都市在住です。
    城田じゅんじさんの演奏を、初めて見た時「宇宙人だ!」と思いました。
    バンジョーも買いました。弾けませんけど。
    私は、今もじゅんじさんを尊敬しております。

  4. 名前:こいけさん 投稿日:2010/06/15(火) at 21:30:44 ID:6bf4424ed

    > なおみ さま
    うわ~メッチャ嬉しいです。

    僕もじゅんじさんメッチャ好きというかホントにじゅんじさんの演奏を見て本格的に5弦バンジョーを演奏するようになりました。

    当時、覚えてらっしゃいますか?
    NHKで「テレビファソラシド」って番組やってたの。
    そこに高石ともやとナターシャセブンがコーナーもってたの。

    じゅんじさんが
    「バンジョーの音で奏でる世界音楽旅行」
    ネタがあったんですよね。

    ネタのネーミングは変なんだけどあまりに高度な演奏技術を使ってやるもんだから笑えなくて(笑)
    指先にクギ付けになったりしたんですよね。

    それから円山音楽堂でやってた宵々山コンサート。

    当時は中学生でしたがお小遣い貯めて観に行ってました。

    他にも107ソングブックとか(笑)
    完全に時代がわかってしまいますが。

    とにかく僕の中でもやっぱり神って感じです。

  5. 名前:なおみ 投稿日:2010/06/16(水) at 11:14:01 ID:14f763a5d

    >
    こいけ さま

    懐かしい~!「世界旅行」
    それから、「横山ホットブラザースのまね」っていうのもありましたねー。
    坂庭さんとの二人羽織とか…。
    子ども心に、「ただもんじゃない」と思いながら聴いていました。
    やっている事は、コミックバンドだったんですけどねー。

    107ソングブック!
    私はレコードの107しか知らなかったのですが、
    古くからのファンが、分厚い本を持っている。それが107ソングブックですよねー?
    欲しくて欲しくて、七人の会まで押しかけました!
    案の定売り切れで、「乱丁本ならありますよ!」と言っていただき、
    なんと無料でいただきました!恥ずかしくも懐かしい思い出です。
    私の宝物です。

    「宵々山コンサート」は、毎年テスト期間なので行けませんでした。
    「昼下がりコンサート」ばかり。
    「短大に入ったら行くぞー!」と思っていたら、
    いつのまにか、ナターシャは消滅していました。
    だから再結成後の「宵々山」は、妊娠9カ月の身重で上の子連れて行きましたよー。
    今思えば、行ってよかった。
    もう、ナターシャも、宵々山も、無くなったんですからね。

  6. 名前:こいけさん 投稿日:2010/06/17(木) at 22:29:06 ID:4d849ce13

    > なおみ さん
    思い出しました(^_^)
    そうそう、二人羽織。
    よく覚えられてました。

    坂庭省吾さんのハスキーな声が良い感じで。
    あの頃はKBS京都放送でやってるじゅんじさんとしょうごさんの放送をメッチャ楽しみにしてました。
    色んなレコードかけて貰えて。

    107ソングブックシリーズはレコードも全巻+本も持ってたのに。。。。
    何故か紛失しました。
    知らない間に一式無くなってて。
    何でか未だにわかりません。
    ちなみに順二さんのバンジョー教則レコードで3フィンガースタイル練習しました。

    宵々山コンサートは良かったです。
    永六助さんとか色んなゲストが来られて。
    とっても楽しかった。
    今考えたら木田高介さんなんて殆ど下ネタばっかりだし(笑)
    昼下がりコンサートはちょっと上品な感じがしましたね。