伝統音楽が聴ける映画を幾つか集めてみました。
俺たちに明日はない
大恐慌時代の実在の銀行強盗であるボニーとクライドの、出会いから壮絶な最期までを描いた作品。
銀行強盗を行って逃げるときには必ず流れた曲がブルーグラスの名曲、Foggy Mountain Breakdown
コールドマウンテン
南北戦争を背景にした恋愛映画です。
出演も、個人的に大好きなジュード・ロウ、ニコール・キッドマンだったりしてとっても楽しめました。
音楽の方は全編アパラチアンサウンド全開。
普段、オールドタイム等聞いたことが無い方も映画の映像と共に聴けば納得すること請け合い!!もう絶対にオススメの作品です。
脱出 Deliverance
ダム建設で沈んでいく村を流れる川を下る都会の4人組がひょんな事から事件を起こしそしてとんでもない結末に向かうちょっと不気味な映画でした。
とってもドキドキと言うよりゾクゾクしますよ。
この動画観ただけでも普通ではない変な気配を感じますよね(^_^.)
その感じたままの気持ち悪さがづーっと続く作品です。
ちなみにこの映画の中で使われたDUELING BANJOSと言う曲(スタイル)はこれ以後、バンジョー&ギターのみならず、色々な楽器で演奏される事になります。
バックドラフト
シカゴの消防士のお話です。
例に漏れず消防士と刑事さんはスコティッシュ、アイリッシュ系の人達が沢山活躍しているのですがこの映画でも主人公たちはみなスコットランド系の名前で登場します。
そして消防署内のダンスの場面では思いっきりリールが演奏されそれにあわせて皆が踊るという場面がありますよ。
兄弟愛、仲間との友情、そういったことが熱く熱く語られた物語です。
結構ラストは涙ウルウルって感じで。
ロード・トゥ・パーディション
アメリカのアイリッシュ系マフィアの話です。
主演は名優トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウです。
自分を育ててくれたマフィアのボス、ジョン・ルーニー(ポール・ニューマン)を父親の様に慕うマイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)は実は組織一番の殺し屋。
ある日、借金の取立てに行った先で同席したジョン・ルーニーのバカ息子が相手を射殺してしまいます。
それをマイケル・サリヴァンの息子が目撃してしまい発覚を恐れたバカ息子はマイケル・サリヴァンの奥さんと子供を殺してしまいますが下の子供は殺害を免れます。
このことを知ったマイケル・サリヴァンは実の父親同然の人の息子が起こした事に悩みます。
復讐をするのかそのまま我慢するのか・・・・
そして彼はどちらを選ぶのか?は観てのお楽しみと言う事で(^_^.)
映画の最初から始まるテーマ曲がいきなりアイリッシュパイプです。
少年が雪道を走りながら流れるアイリッシュパイプで奏でる風変わりな音楽。
そしてマフィアのパーティーの席で流れるのはもちろんケーリーミュージック。
その他にも色々と出てきますよ。
テス(Tess of the D’urbervilles )
トーマス・ハーディーの同名小説の映画化
昔からのトラッドファンなら絶対に何回も観ている映画ですね。
ナスターシャ・キンスキーの可愛さに皆完全にノックアウト状態でした。
(ここに貼り付けているのは1998年のリメイク版ですが)
一応、画像を張っておきます。(最初のテスの時のナスターシャ・キンスキー)
映画ではいきなり音楽会の場面から始まります。
このあたり小説を読めばわかりますが全く同じように再現されてて面白いですよ。
ちなみにこの最初にかかってるマイナーなシングルジグは自分もよく演奏しています。
アイリッシュチューンでよく似ているのがありますが違いますよ(^^♪
物語は他のハーディー作品と同じようにあまりに不条理な展開がこれでもかと主人公のテスを襲い悲劇的なラストに突き進んでいきます。
ホントにハーディーの作品って悲しみが凝縮された様な物語が多くって・・・・・
ブレイブハート(Braveheart)
この作品好きな女性って多いですよね。
テーマ曲がローホイッスルとスコットランドのお話なのにアイリッシュパイプ(;^_^A
冒頭のシーンから流れる音楽でオヤジは涙してしまう位に印象的なテーマ曲ですね。
そして映画の場面場面に流れるホイッスルを基本とした楽曲に更に涙です。
映画自体は13世紀末、スコットランドの独立と開放を目指して戦った実在の英雄、ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた作品です。
最期の最期まで自由を貫いた彼の戦いが凄まじい迫力と共に描かれてますよ。
トラッド好きなら絶対に外せない作品。
父の祈りを
もうお父さんそんなに頑張らなくても・・・(>_
って思う位に主人公のいい加減さと根性の座ったお父さんの姿勢に胸を打たれます。
物語は爆弾テロ犯と間違えられ家族全員が20年程投獄されてしまった実話を元に作成されています。
映画の中では伝統音楽ではないのですがアイリシュ系ミュージシャンの歌が使用されていますよ。
タイタニック
もう誰でも知ってる。
と思ってたのはおじさんだけで若い方は見た事無い方も出てきていますね(^^♪
ジャックとローズが三等客室で踊りまくるシーンではモロアイリッシュバンドの演奏が行われています。
でもこの当時はバウロンは未だ無かったんだけどなぁ~なんて突っ込みはしません。
もちろんセリーヌディオンが歌うテーマ曲も大ヒット。
タイタニック 3D・2Dブルーレイ スペシャル・エディション(4枚組) [Blu-ray]
The Last of the Mohicans
もう冒頭からみんな走って走って走りまくってる映画なのですが(^^♪
そしてもし興味があればココに貼っている動画は観ずに本編を観ていただいたほうが良いかと思います。
それ位とってもいい作品ですよ。
主人公と恋に落ちるマデリンストウの妹役をしていたマギーメイはちょっとテスの時のナスターシャキンスキーを思い出させてくれる女優さんでしたね。
ちなみに音楽はダギー・マクレーンのGael をベースにしています。
ココまで来たらもうこれも貼っちゃう。
カッコイイですねぇ~
背筋がピンと伸びますね。
The Last of the Mohicans [DVD] [Import]
関連記事だと、いつもお腹を出してフィドルを弾いているあの女の子はだれ? がおすすめ(笑)
この他にも、ナルニア国物語、指輪物語等々沢山の伝統音楽を使った映画がありますがその辺りは割りと皆さん知ってるのであえてあげませんでした。
コメント
テスの曲、Lannigan’s Ball に似てるけど違うんですね!
ブレイブ・ハート最近観ましたが、映像ではハイランドパイプだけど音はイーリアンなんですよね(笑)
ブレイブ・ハート、良いんですが、おっさんのメルギブソンが若者役をやってる違和感がずっと付きまとって集中できませんでした^_^;
>ピキちゃん
なかなか近いところを突いてきますね(^^♪
最初の場面で出てくる村外れのお昼の集まりでの曲は、
Dribbles Of Brandy (http://www.thesession.org/tunes/display/3246)
ですよん。
たしかにブレイブハートの音はイーリアンですね。
映像はハイランドですが(^_^.)
ちなみに映画の主人公ウィリアム・ウォレスは30歳過ぎで処刑されましたが当時の平均寿命からするとメル・ギブスンの役どころは実際とそんなに離れていなかったのではないかと思ったりします。
処刑されるまでもなく当時としては初老の域に達していた感じで。
average life で検索し且つ1300年台のヨーロッパで更に調べていくと大体、30歳前後みたいですね。