楽器動画:カッコいいメジャー以外のパイプ系を集めてみました。その1

バグパイプには得手不得手。表現力の幅。これは音域だったり音色変化の多彩さ等色々な要因があるのですが。

個人的には表現手段の幅はアイリッシュパイプが持ち手が多いと思います。

持ち手とは装飾音の自由度と音色変化の自由度ですね。

対局に位置するのはハイランドパイプで規定された装飾音と音域の中であれば敵無しって感じです。

本日はそんな自由度の高いアイリッシュパイプとメジャーな人気のハイランドパイプを除いたパイプ特集。

だいたいスコットランド、イングランド辺りのパイプですね。

これらのうちスコットランドで使用されているものはだいたいハイランドパイプとほぼ同じ指使い。

一部のパイプはクロスフィンガリングで半音も出ます。
※ボーダーパイプはチャンターによって出ます。

更に機械的に取り付けられているキーを使って音域が拡張されたり半音も出るパイプもありますね。
※一部のスモールパイプやノーサンブリアんスモールパイプ等

ただ純粋なスコティシュスモールパイプ等が出来ることと言えばハイランドパイプ譲りのメチャメチャ規定された装飾音と低いメロウな音色くらい。

音域も1オクターブと下に1音。

しかもミクソリディアンのみ。

制約ありまくりやん。って感じですが。

制約があるのならそのなかでは何でも出来るわけで。

その自由度は箱庭の中の宇宙と言いますか。

真面目に演奏するようになるとその魅力に取り憑かれるんですよね。

というわけで先ずはそんなスモールパイプ系の粋な演奏を幾つか。

スコティッシュスモールパイプの魅力が一杯の動画をいくつか。

Battle Field Bandの超人パイパー Mike Katzさん と ブルース・ハープ奏者のMike Whellansさんのお二人

出てくる音はメチャメチャオールドタイム系と言いますかアメリカンな感じで大好きです。

次は Fred Morrisonさん

いつもはリールパイプと呼んでいるボーダーパイプで演奏したりしている曲ですが大人しく演奏されていますね(笑)

次はロシアの超有名なパイプ作家、Alexander Anistratovさん

ここではキーがDのスモールパイプを使用しています。

通常はAが多いのでスモールパイプをアイリッシュ勢と一緒するとアイリッシュ系の曲は上下が反転した感じになって皆さん混乱されますがDののスモールパイプだとそれが無いので良いですね。

ちなみに此の方、色々なパイプを作成し(もちろんアイリッシュパイプも)それぞれのパイプもメチャメチャ上手いです。更にSNS通じてやり取りあったりしますがとても人柄がいい感じで大好きですね。

ではこの辺りからちょっとアグレッシブにいきましょう(^^)

私の好きなパイパーのお二人が共演です。

とうサイトでも何度もご紹介しているROSS AINSLIEさん(男性)と  BRIGHDE CHAIMBEULさん(女性)です。

ROSS AINSLIEさんはホント、超絶アグレッシブな演奏を数々されてて観るたびに元気になれるのですがこの動画でもアップテンポになってからのノリは良いですよぉ。

さらにBRIGHDE CHAIMBEULさんの所々に入るハモリがメチャ気持ちよくて。

今度は殆どハイランドパイプなんですがキーがAで且つ室内でも弾ける音量(絶対ウソやろって位でかいですけど^^;)のボーダーパイプの粋なやつ。

先程のROSS AINSLIEさんとアイリッシュの皆様にはお馴染みの仲間ですね。

まぁ~それぞれ皆さん普段からおかしい人達ですが集まると更にノリノリですね(*^^*)

こういうガーッと行っちゃてるのが年甲斐もなくメチャメチャ好きです。

ROSS AINSLIEさんついでにバスキングの模様を

もう凄すぎますね。

ハイランド系でEmとかの曲を演奏するとたいていメロディーが1オクターブに収まりきらないので他の音域の広い楽器からすると不思議に聴こえるメロディーの反転が起きちゃうんですが。それを上手く利用したような音の選び方が抜群です。

またROSS AINSLIEさん特集は組みたいと思っています。

という訳で今度はイングランド系といいましても私が今、メインで演奏しているノーサンブリアんスモールパイプ(NSP)。

先ずはやはり Andy Mayさん。

女性の代表がKathryn Tickellさんとすれば男性ならこの方ですね。

ユニットではイングランド的なすごく組曲っぽいアレンジされてますがもうNSP奏者の目から見ると驚異的な指の動きをされています。

先ずはちょっと軽め。

綺麗にまとまってますね。

更に同じく自身のユニットです。

この曲7パート程あるんですが3パート目なんて他の楽器で弾くとメチャメチャ簡単なのにNSPだとなんで?なんで?って疑問が何個も付くくらいにこんな感じにプツプツ切って弾けません。

という訳ありの曲ですがメチャ綺麗にアレンジされてて良いなぁ~って感じですね。

では女性の代表がKathryn Tickellさん。

先ずはしっとり系。

イングランド、って感じですねぇ。湖水地方が目に浮かびます。ノーサンバーランドとは違うけど。

今度はボーカル入り。いい感じに他の音楽と合体しててカッコいいですよ。

次は以前から翌演奏されている曲ですがこういうアレンジはメチャメチャ大好き。

この手の曲のアレンジってやりすぎると昔で言うところのフュージョンの亜流みたいな感じになってしまって行き着く先はスーパーのBGMみたいになっちゃうので程々が良いですね。

という訳で最後はちょっと穏やかに。

自分の好きな楽器の組み合わせです。

でわでわ(^^)