正直、Musette にはブッ飛びです。

自分、アイリッシュパイプ演奏してたりノーサンブリアンスモールパイプも少しだけ(ほんの少し)演奏しますが正直、 Musette の構造や演奏って知りませんでした。

この動画ではそんなMusetteのインストラクションをしているのですが・・・・

Musette – presentation by Jean Pierre Van Hees

このパイプって凄すぎ。

構造的にも奏法的にも。

シャトル内にダブルリード!!が5本なんてありえんでしょ(^_^;)

バグパイプのMusette で演奏されていた当時の曲をバイオリンやアコーディオンで演奏しているのを聴いたことがあるのですが、音域や奏法的にホントにバグパイプで演奏されてたの?って常々疑問に思ってたんですがこれでその謎が解けました。

ノーサンブリアンスモールパイプもあるいみすさまじい物がありますがここまで半音を意識した演奏はしないですね。

でもMusetteなら普通にクラシックの音楽を演奏することが出来る気がします。

さすがフランスの宮廷で流行していたパイプですね。

で、同じくフランスのバグパイプ、Cornemuse du Centre の演奏

Benoit Kensier / cornemuse Centre-France

途中からマイナーに変わるところが良いです。

こちらも Cornemuse du Centre (かな?)

Luc Pilartz solo cornemuse

ハイランドパイプチューンを演奏してるのですが物凄く良いです。

ヘクター・ザ・ヒーローってやっぱり名曲です。


コメント

  1. innerhand より:

     しかもこの楽器多分総象牙?

  2. パイパー森 より:

    いや〜、いつもながら良いもの見せてもらいました。

    ハイランド・パイパーからすれば、アイリッシュ・パイプ奏者ってのは凄すぎると思うのですが、そんなこいけさんでもぶっ飛びますか〜。確かに、この楽器、繊細の極みですね〜。

    同じハイランド・パイプの音楽でも、パイプバンドの音楽とピーブロックが両極端の音楽であるように、バグパイプといっても、ハイランド・パイプとミュゼットでは、天と地ですね〜。繊細の極みと粗野の極み。

    まあ、そんな粗野極まりないハードウェアだからこそソフト面で極められたピーブロックという音楽に心底惹かれるのですが…。

    確かに、Hector the Hero は名メロディーですね〜。Amaging Grace、Battle of the Somme と共に、私にとっての数少ない非ピーブロック・レパートリーです。(なんせ、指使いの速い曲は全く演奏できないので…)

  3. こいけさん より:

    > innerhand さん
    やっぱり!!
    材料が謎だったんですよ。
    あんなに真っ白な木って見た事ないし。
    ABSかなぁ?でもまさか・・・って思ってましたが。
    象牙かもですね。
    経年変化で色が変ってないところを見ると最近の作?

  4. innerhand より:

    今でも材料持ち込みで総象牙のパイプが作られる事はあるみたいですね。NSPでは特に。
    ミュゼットは詳しくないのですが。少なくても象牙かそれを意識した物なのでしょうね。

     リードの数で行くとUPも負けませんよ(笑)。
    Joe Shannonが所有していたTaylorはテナーとバリトンレギュがクワッドボア、つまり一つの管に4個づつのボア/リード、メインストック内にはダブルリード8個、シングルリード3つ、おまけにチャンターはダブルボア。まあ、音はミュゼットとは異なりカオスだったでしょうが。

  5. こいけさん より:

    > パイパー森 さん
    いやぁ~此処まで繊細だともうパイプの領域超えてる感じしますね。
    ノーザンブリアンスモールパイプでのキーの使用も結構繊細ですがそれでも此処まで凄くないですので。

    ハイランドパイプでのピーブロックへのアプローチって物凄い物がありますね。
    ハイランドパイプという構造的には制約のある楽器の中で最大限に表現出来る方法を数百年前に見つけ発展させてきた事実はやっぱり凄いです。
    将棋で飛車、角抜きで攻め入る名人みたいな感じと言うか。

  6. こいけさん より:

    > innerhand さん
    象牙のパイプって今でも作られる事があるんですね。
    材料持込だとノープロブレムなのかなぁ。

    Taylorパイプは写真見た事ありますがパイプというよりマシンですよね(笑)
    でもあれだけのパイプが繋がってるのにバッグが小さい感じしたのですが。
    空気の消費量考えたら思いっきりフイゴ動かしまくりみたいな。

    でもまさしくカオスな感じします(^_^;)

  7. てりー より:

    ミュゼット、本当に面白い構造ですね!
    シャトルドローンの構造が非常に興味深いです。
    レイオット操作がメカニカル過ぎる…。蓮根みたいになってますね。
    しかし優美な音色です。

  8. こいけさん より:

    > てりー さん
    でしょでしょ(^^♪
    指穴押さえる動作と同じ様に小さなキーをポンポン押さえてるのが凄いでよね。
    ちょっと実際に目の当たりにすると完敗って感じです。
    さすがにバグパイプなのにちゃんとしたクラシック用の楽器として認定されているだけの事はあるというか。
    ちなみに蓮根ってメチャ、ウケちゃいました。

  9. 薗田 徹 より:

    おっしゃるとおり、これはすごいパイプですね。私も先日オーストリアで生の演奏を聴きましたが、とても美しい音色です。リュートと合わせていました。1619年にプレトリウスがこの楽器の先祖にあたるバグパイプのスケッチを残していますが、既に精巧なバレルドローンの構造も見られます。そんな昔から、このような繊細な楽器を作っていたというのは、驚きです。工具類も、現在に比べると発達していなかったでしょうし。いつかは自分でも作ってみたい、と思いますが、いつのことになるやら…。

  10. こいけさん より:

    > 薗田 さま
    本当に昔からある楽器や細工物で精巧な物はどうやって作成されたんだろう?と思う時が結構ありますね。
    Musetteなんて構造と奏法のアイデアが斬新で驚いてしまいました。
    二本の管で音域を担当するなんて想像は出来てもそれを作って更にそれを実際の演奏で使うという方法を考えた方は凄いと思います。
    いつの日か作成されたら是非教えていただければ嬉しいです。
    楽しみにしております。