バンジョーを買ったけど結局どうやって弾くのかわからない?って方の為に少し情報をまとめてみました。
よく問い合わせのある伝統的な演奏方法であるフレイリング(クローハンマー)に関して。
フレイリング(クローハンマー)奏法は5弦バンジョーに於いて3フィンガー奏法が一般化する前から使用されていた伝統的な演奏法。
その特徴は特殊な右手の動きでしょうか。
実際に動画を見ていただくとわかるかと思いますがちょっと変(笑)
この動きを見るとアフリカからの楽器ってのがよくわかりますね。
というわけで右手の動きがよくわからないと思うのでこの辺りを少し掘り下げてご説明(^-^)
バンジョーの持ち方
以前、 5弦バンジョー練習の参考になる?情報を少し(スリーフィンガー編)って記事で基本的な持ち方などは説明しているので今回は割愛。
準備
フレイリング(クローハンマー)でバンジョーを演奏するときにはピックを付けない人も多いですがピックを付ける方も多いです。
私もその一人。
フレイリングの場合、爪をバンジョーヘッド側に打ち付ける様にして音を鳴らしますがやはり爪の薄い方や弱い方だとその時の音があまりよくないんですよね。
そんなときにはやはりピックが必要かと思います。
使用するピックは3フィンガ―奏法で使用していたピックと同じで良いですが使用する時の装着の向きが変わってきます。
3フィンガーの時はこんな感じですが、
でも 3フィンガー奏法で使用していたサムピックは必要ないですよ(^-^;
フレイリングの時には逆向きに着けます。
慣れるまで違う弦を弾いてしまったりしますが馴れると大丈夫です!!(^^♪
指先から出ているピックの長さは弾きやすいように調整してくださいね。
あとバンジョー自体の準備としてはもしバンジョーにリゾネーターが付いている場合、外してしまった方が良いかと思います。
それはフレイリングの奏法上、あまりに響きすぎると音がうねった感じがしてあまり良い雰囲気にならないんですよね。
あくまでも個人的な感想ですが。
実際、大方のフレイリング用のバンジョーはオープンバックと言ってリゾネーターが無いタイプを使用している処を見るとそうなのかなとも思います。
更に響きすぎる?バンジョーの特性を消すために本体裏にタオルを詰める事もよくやります。
当サイトの他の記事からそのまま持ってきてますがこんな感じ。
普通のグルーグラス用のバンジョーですが(お世話になっております。SB-10です(^_^.))
リゾネーターを取り外す。
これによりバンジョーの音が丸くなり複数の弦が同時に鳴らされてもうるさい感じが無くなります。
音を更に丸くする。
本体の裏側にタオル等を詰め響きを吸い取ります。
イメージ的には音を小さくするのではなく余計な残響を取る感じ。
タオルを詰める場所によってかなり効果が違いますので試行錯誤してみてくださいね。
ネックのジョイント近くは音が大人しくなりおすすめの位置
ブリッジの下だとかなり音が小さくなります。
とくにタオルとブリッジがヘッドを介して引っ付いちゃうくらいにきつく詰めるとブリッジにミュートを装着した位の音になってしまいますよ。
自宅での練習等には良い位置だと思います。
詳しくは、 バンジョーの買い方、弾き方、選び方、値段等 概要まとめ にて記載。
で、この状態で実際に演奏したもの(裏板(リゾネーター)外しタオルを詰めてオープンバック状態)
[mryl]s2mBSdC-li8[/mryl]
これはいわゆるフレイリングでの演奏でしたが今度はメロディッククローハンマーと言うもっとメロディーラインに沿った音を出すやり方の場合。(個人的にはこちらの方が得意だったりします(^-^;)
演奏しているのはアイリッシュチューンですがこういうオールドタイムではない曲も今日ではよく演奏されるようになっています。
練習方法
今は優れた動画もいっぱいネットにあるので片っ端から観て行けば良いんですが最初はわけわからないですよね。
なのでそういう時には教則本の出番です。
基本的なフレイリングスタイルに関しては色々な本が出ていますが残念ながら日本の本ではあまり良いのがありません。
ですので洋書ですがおススメを幾つか。
とにかく一番おススメなのはこちらの本。
別のページでも紹介していますが。
Clawhammer Style Banjo Ken Perlman
基本的な事項から高度な奏法に関しての記述が充実していますよ。
基本的な事とはTAB譜の見方やリズムについての記述からスタイルの話まで。
ただし英語ですがなんとなく読みでも大丈夫なレベルです。
あとDVDも出ていますよ。
Beginning & Intermediate Clawhammer Banjo [DVD] [Import]
ネットからの情報
先ずはよくわからないチューニングに関して。
5弦バンジョーはおおむねオープンGチューニングです。
解放弦をジャラーンと鳴らすとGのコードが鳴ります。
でもGチューニングと同じくらいに他のチューニングも使用します。
そのあたりの情報も踏まえコードに関する情報です。
コードを調べたいなら
こちらのサイトで。 画面内のコード名を押すとコードフォームが表示されますよ。
チューニングに関しては簡単ですが説明させていただきますと。
主によく使用されるオープンGチューニングは1弦からD、B、G、D、gになっています。
すなわち開放(何も押さえない状態)でGコードが鳴ります。
マウンテンマイナーチューニングだと2弦がCになります。
アパラチアン系の曲だとこのマウンテンマイナーチューニングが非常によく使用されますね。
実際には2カポにし5弦もAにした、5弦から a、E、A、D、E での使用が多いです。
このチューニングでポローンとバンジョーをかき鳴らすと心はアパラチアンって感じになります(^^♪
ドロップCだと4弦のみがCになります。
Cチューニングだと2弦と4弦がC。
完全なオープンCだと1弦もE。
でも大抵は1弦はDのままですね。
この状態で、5弦から g、C、G、C、E を2カポにし5弦も一音上げ、a、D、A、D、E にしたチューニングはDチューニングと呼ばれアイリッシュチューンやDのフィドルチューンを演奏する場合、非常によく使用されます。
正直、キーがCの曲ってそんなにないんですよね。
だからCチューニングにしてもドロップCにしても大抵は2カポのキー、Dで演奏されます。
演奏解説動画等
今は沢山の動画が上がってるので良い時代になったんですがそれでも何を観ていいかよくわからないと思いますので色々とご紹介。
こちらの動画ではどういう風にして音を出しているのかを丁寧に解説されています。
こちらもベーシックは動きの解説ですが全体が映ってるのでどうぞ。
ダメ押しで更に解説されているモノを。
音を出すポイントですが5弦以外の弦では人差し指若しくは中指の爪で弦を叩きつけるのではなくて軽く弦に当てるイメージで弾くと良い感じになるかと思います。
その後、一旦、人差し指若しくは中指を弾いた位置より上(5弦側)に持ってきてそのまま今度は1弦までかき鳴らしその勢いで親指を5弦に乗せホントに軽く親指を5弦から上方向に離すとポンと5弦が鳴ってくれます。
とにかく力を抜いてやることが大事ですね。
上手くなるとポンチャカって感じの音になります。
ポンで人差し指若しくは中指でメロディーを演奏しチャで3弦から1弦辺りをかき鳴らしカで5弦をポンと鳴らす感じになります。
連続するとポンチャカポンチャカポンチャカポンチャカ~になります。
どうでしょう?雰囲気伝わりました?
では、How to Play Clawhammer Banjo in 8 Essential Steps シリーズを連続でどうぞ。
実際の演奏風景等
完全に個人的な趣味に走ってますが色々と(^^♪
最初はガット弦のスクープネック(ネックの付け根がフレイリングし易いようにえぐられています。)のバンジョーで演奏。
この音質がたまりませんね。
次はおなじみのアパラチアンチューンを。
先ほどのマウンテンマイナーチューニングを2カポにして演奏ですね。
次は正直どうやって演奏してるの?ってノリの演奏です。
フラットピッキングのテナーバンジョーって感じの音色なのにちゃんとクローハンマーのフィーリングと音色でとっても素敵です。
こちらも何回も登場している動画ですがフレットレスの良い処が凝縮されてますね。
こういうノリって他の楽器ではないと思うんですよね。
次の方の演奏は音の粒がそろっててホントに綺麗ですね。
同じ方ですがもう細部にまで神経が行き届いている音が素晴らしいですね。
なんか自分の演奏動画を載せてしまった事を後悔したりして(爆)
で、この方が組んでるユニットの演奏を幾つか。
バンジョーはフィドルとの相性がめちゃめちゃ良くてそれが凄くよくわかる動画ですよ。
よぉ~く観てみてくださいね(^-^)
次はミドルテンポの良く演奏される感じのノリですね。
でもバンジョーのセンスがピカイチ。
次はアップテンポですがメチャメチャカッコいい!!
去年、この動画見つけた時にはもうしばらくワクワク状態が続いていました(笑)
ね。良いでしょ?
オールドタイム系の5弦バンジョーも。
ここ最近は少しずつフレイリング(クローハンマー)奏法される方も増えて来たみたいですがそれでも圧倒的に少ないんですよね。
アイリシュ系のテナーやブルーグラス系の3フィンガーの方は増えてますが(^-^;
以上、簡単ですが少しでもきっかけになれば良いかと思います。
でわでわ。
参考ページとしては、
Banjo
バンジョーの買い方、弾き方、選び方、値段等 概要まとめ
Banjo(バンジョー)の買い方
もどうぞ。
コメント
大変に、参考になります。今後とも、お願い致します。