Northumbrian Smallpipes奏者 Dick Hensold さんのアルバム。
発売されて数年経っていますがやっぱり良い音源については書いておきたいので。
Big Music for Northumbrian Smallpipes
アルバムの内容は、
- Mysteries of Knock
- First Leaves of Spring
- New Way to Morpeth
- Dad’s Fantastic! Jig/Winnifred Foley’s/Bruce Bowers/Dads Fantastic! Jig
- Zoë Cansdale of Hartburn
- Air for Maurice Ogg/Marchioness of Huntly’s Strathspey/Random
- Janette Gillis’s Fish Cakes/Lass of Carrie Mills/Riddrie/Troy MacGilliv
- My Ain Kind Dearie [Variations 2-6]
- Hartburn Hornpipe
- Rheung Knome Jop Hai
- Lance Robson’s Jig
という感じで曲名を見るとJigやHornpipeの文字が並び通常のアイリッシュのアルバムと大差は無いのですが・・・・
お聴きしていただければわかりますがこれはNorthumbrian Smallpipesのアルバムとしてではなくてクラシックの小作品集って感じの構成になってます。
実際、参加されている方もクラシック畑の方が多くて。
気持ち良い位の順序だったアレンジが新たな世界に連れて行ったくれますよ。
内容は本当に良い感じです。
超絶テクニックを使用しているにもかかわらずそれらが鼻に付くことなく綺麗に他の楽器とまじりあっていますね。
最後のLance Robson’s Jigなんて殆ど組曲のノリですもんね。
個人的には5曲目の Zoë Cansdale of Hartburn がメチャメチャお気に入り。
ハープで始まってからそのハープのメロディーをトレースする様にDのNSPが鳴り始め。
そのバックをチェロの重厚な低音、そしてフルートとフィドルのハモリ。
美しすぎます。
これらの構成って古典的なハープを含むスコティッシュ系のユニットの進め方ですね。
決してアイリッシュ系ではなく。
ですのでこれらの音に興味のある方は絶対的におすすめのアルバムです。
ちなみにこのセットの最後のスリップジグが抜群にカッコいい曲です。
もうチューンの構成が起承転結ハッキリした小説を読んでるみたいで。
昔、Bothy Bandのアルバムに入っていた Kids on The Mountainみたいな感じでしょうか。
スリップジグが始まるまではメチャメチャクラシックなノリだったのにスリップジグが始まるといきなりアコギでのバックが伝統音楽に意識を引き戻してくれます。
でも徐々に入ってくるハープや他の楽器のハモリがまたまた絶妙。
そしてブリッジでのアレンジではゾクゾクしてしまいますよ。
そしてその後にスリップジグでのサビが待ち受けていまして。
ここでもチェロとハープが抜群の音を出してくれます。
という1曲に関してもこれだけ書けちゃうアレンジが全編に渡って施されたアルバム。
是非是非、1枚手元に(^_-)-☆
何故、こんなに良いアルバムや音楽が日本のトラッドファンの間では評価されないのか自分的には不思議で仕方ないです。(あくまでも個人的な意見ですけど・・・)
Big Music for Northumbrian Smallpipes
でわでわ(*^^*)