ノーサンブリアンスモールパイプ
(Northumbrian Small Pipes:NSP)
概要
他のバグパイプとは全く違った方法で演奏されます。
詳しくは Northumbrian Small Pipes に記述していますが演奏法も構造も全く異なっています。
難易度 ★★★★★
見た目と音以上にかなりのフィジカルトレーニングを行わないと本来のNSPの音が出てくれません。
真面目な話、途中で挫折した他の管楽器奏者多数です(;^ω^)
独特の指使いとは次の音を出すときに一旦、全ての指穴を塞いでから次の音の指穴を開けます。
この動作、言うは簡単ですが実際にやってみると多くの人は出来ません。
特に他の指を全て押さえた状態で薬指だけ高速に上下するなんてものすごい訓練しないと出来ないですよ。
最初から出来たらもうNSP奏者になる為に生まれて来た様に思います(笑)
更に他の笛類を演奏しているとこの動きは本当に出来なくなってきます。
酷使する身体の部位
バグパイプ類の中では比較的バックを押す力もあまり要らないパイプです。
どちらかと言うととにかく一定の圧力を加えないといけないのでそのコントロールでしょうか。
少しでも圧力を変えると音程の変化に即、繋がります。
ただ、絶えず指孔をちゃんと押さえないといけない緊張状態が続きますので慣れない間は指の腱を痛めそうになりますね。
ですので休憩を入れながら練習なり演奏をすることをおススメします。
価格
200,000 ~
でも高くても50万以下ですのでアイリッシュパイプの高いメーカーだと80万位する事を考えるとまだましかも。
すみません、金銭感覚狂ってますね。
始め方
先ずはものを手に入れないといけませんが普通には売っていません。
此方にメーカーのリストも書いていますのでどうぞ。
メンテナンスは他のバグパイプに比べれば非常に楽です。
気にするのはメインのメロディーを演奏するチャンター用のリードだけでOKなので。
ドローン用は神経質にならずとも手に入りますし作れますし調整も楽です。
ただしその独特の指使いは先ほども書きましたが他のパイプや笛類を演奏されていた方々には悲しい思いをさせてしまうかもしれません。
原理的には簡単な筈なのに指の構造上、なかなかそれが出来ないんですよね。
参考動画等
では超NSP的な特徴の出ている演奏を。
ちなみにNSPはソロで演奏する場合、テーマとなる曲を演奏。
その後はその曲を自由にアレンジ(コード進行位しか参考にしていない場合も(^-^;)したパターンを数回、アドリブなどで演奏。
そして元のテーマに戻る若しくは次の曲に行く。みたいな構成になります。
アイリッシュ系の変奏(へんそう:あくまでも元の曲のメロディーの中で要所々々の装飾音などを変える)とは全く違ったアプローチでの演奏ですね。
とにかくこの方、メチャメチャ、演奏がキレてます。
正直、私も此処までキレキレで弾けません。
もう凄いとしか言いようがないですね。
そして現在のNSP界をけん引している男性NSP奏者と言えばこの方ですね。
ちなみにこちらはGのチャンター使ってるので音が更にシャープですね。
こちらの曲は私も練習していますが3、6パート目がなかなかに難しいです。
そして女性NSP奏者ではやはりこの方が一番有名な方ですね。
如何でしょうか?(^^♪
アイリッシュと違ってノーサンバーランドの演奏は結構組曲風になってたり複雑にハーモニーを当てたりしているのでこの辺りが好きになれるかどうかでしょうね。