レビュー
京都、アイリッシュPub Fieldの須崎さんからCDが届いた。
アイリッシュ Pub Fieldのマスター、洲崎(すざき:ブズーキ)さん、と盟友、功刀(くぬぎ:フィドル)さん のユニット、Old field のCD
こんなの。
楽器持ってなかったらおもむろにブルースが流れてきそうなジャケット。
めちゃ渋いやんか。
おっさんはこうあるべきっていう、おっさんが憧れるカッコいいおっさん二人。
おっさんによるおっさんのための、でも若い人にこそ見てほしいおっさんの心意気。
そういった思いが出ている写真。
やっぱジャケ写は大事です。
なんてあらためて思ったりして。
で、おっさんおっさん連発してるけど書きたいのはおっさんの話じゃないのよ。
というわけで早速、拝聴。
おお!!
なんやこれ?
いきなりドアイリッシュやんか。
それも同じ時代を共有した世代ならでは伝わってくる音の歴史。
そうそう!これやねん!! この音のまとめ方!!!って思い。
再生を始めた瞬間、色んな風景が思い巡らせられます。
ケビン・バーク、フランキー・ギャビン、アイリーン・アイバース、ドーナル・ラニー、アレック・フィン etc.
最初の数セットはこれらの人たちに対するリスペクトが感じられるセット。
ここ数年で上手い人ってほんと、爆発的に増えてます。
でもね上手い先にある数ミリの処に届いてない感じをうける事が多くって。
※あくまでも自分の感想ですけどね。
このアルバムでの数セットはそういう心配は皆無。
ちゃんと食べて消化して出てきてその肥料で作られたお野菜を再度食べて栄養にして。ってサイクルが幾回も行われた感があって。
音楽の輪廻転生です。
ああ~ええなぁ~
めちゃめちゃ嬉しくなりましたわ。
そしてポルカセット辺りからはお二人ワールドに突入。
主戦場はアイリッシュPub Fieldに移ったノリ。
後述の収録曲リストで記載されていますがFieldでのセッション時、ノリに乗ってきたときにはセッションメンバーから何気に出される曲たち。
そういったワクワク感に満ちた構成。
そして嬉しいのはヴォーカル曲も収録されています。
スーさんボーカル、ええやん。
自分的にはインスト(楽器演奏)やっててもちゃんとボーカル曲を聴ける感性。
さらに欲を言えば歌える感性ってものすごーく大事だと思ってて。
歌を聴けると楽器演奏の感性も確実に上がると思ってます。
というわけで簡単でしたがとてもとても良いアルバム、
「The Dark Island」
はFieldにて販売されていますよ。
もしくはケルトの笛やさんCDショップでも購入可能です。
変な先入観なしに先ずは聴いてみてくださいね。
でわでわ(^o^)
プロフィール
old field (オールドフィールド)
● 1990ごろに、field 洲崎と芸大生だった功刀が作った民族音楽ユニット。
当初はベーシストやヴォーカリストも参加し、ハンガリーのムジカス等をコピーしていたが、その後、功刀、洲崎の2人となって持ち寄った曲が共に偶然アイルランド音楽だったことで、その後はアイルランド音楽に傾倒していく。
演奏活動は非常にゆっくりしたペースで、そのうちに功刀が沖縄に転居するなどの空白期間を経て2000年の field がアイリッシュパブにリニューアルの後、功刀が帰洛し、活動を再開する。
● 次の空白期間は功刀が葉加瀬太郎氏との共演を経てメジャーデビューする頃で、功刀の東京京都往復生活が落ち着く数年後から再び共に演奏する機会を持つ。
● ここ10年あまりは、field にて月1回の定期セッションライブを中心に演奏ペースを保つが、2014年ごろアルバム製作に着手するも、試行錯誤のレコーディングは翌年まで続き、結果、お互いに納得のいくテイクが録れずにCD化を断念する。
● 2020年のコロナ禍の渦中、2015年ごろの録音データを大量に発掘し、改めて選曲し再ミックスを試みた曲が9曲拾い出せたことで、今回のアルバムリリースが実現した。
収録曲
The Dark Island /old field
- The Rolling Waves / The Market Town / Scatter the Mud : 3Jigs
- Tuttle’s / The House Of Hamill / The House On the Hills / Virginia : 4Reels
- Brown Jug / The Green Cottage / The Ballyhoura Mountains : 3Polkas
- Women Of Ireland : Air
- The Roscommon / Score Of Boxty / Toss the Feather / Dinky : 4Reels
- The Coleraine / Paddy O’Rafferty / Out On the Ocean : 3Jigs
- Dionne Reel / The Mouth Of the Tobique : 2Reels
- Edward Connors : Song
- The Dark Island : Air
All tracks are Irish Traditional Music.
field
kyoto
old field
Kunugi Takehiro : fiddle
Suzaki Kazuhiko : bouzouki, vocal
Spesial gueut Noel Kenny : concertina on Edward Connors
Recording Engineer Sato Hikaru :field STUDIO Kyoto
at Irish PUB field