吉祥寺、Star Pine Café でパディー・キーナンのライブが行われました。
そして今回、パディー・キーナンをサポートするのはライス・パディズ
ライブ報告
感想としては二つの見方が有ります。
一つは一般の音楽頑として、もう一方はパイプの演奏者として
パイパー視点での感想
正直ライブミキシングが今ひとつかなぁ~って感じでした。
と言うのはフルセットのアイリッシュパイプの演奏の楽しみ方ってそのパイパーがどんな風にレギュレーターを操作するのか?またそういう操作性を目の前で観て感じ聴く事だとだと思うのです。
そういう意味でパディーの完成された神業レギュレーター操作によって生み出された音が殆どバンドの中に埋もれてしまっていました。
それはドローン及びレギュレータの音を拾う部分だけではなくチャンターの音を拾う部分でも残念でしたねぇ。
後、レギュレーターの音とともにドローンのミキシングも今ひとつな感じでした。
確かにソロだと聞こえましたがバンドの中では完全に埋もれてたので。
アイリッシュパイプにおけるドローンってパイパーがここ一発!!ってところで演奏の場の雰囲気を一挙に別次元に持って行く為の道具だと思っています。
宇宙船間大和の波動砲みたいな感じでしょうか。
他のバグパイプみたいに鳴りっぱなしではなく自由に鳴らしたり止めたり出来るので。
その楽しみが奪われた感じなのは悲しかったです。
例えば古いボシーの動画などを見てもドローンの音はどんなにバンドがうるさくなっても埋もれない配慮がされている気がしますが。
実質、バンドの中のパディー・キーナンという位置づけなら良いですがパディー・キーナン、メインとしては少し物足りないってのがパイパー視点の感想。
一般の音楽ファン視点での感想
これは誰がなんと言おうと最高にエキサイティングなライブステージだったと思います。
4人の卓越したテクニックが思う存分発揮されたステージはルーティンワーク的にライブをこなしている最近のツアーミュージシャンとは比べ物にならない演奏でした。
ステージの流れも良く練られており突拍子もないチューンを選択したりせずお馴染みのチューンを中心に。
そしてボシーバンド時代のチューンも配合されたステージは年代を超えて楽しめるものでした。
フルートとフィドルのお二人も若者パワー(ってオッサンの僕から見たらそう思えちゃう(*^_^*))一杯でパディー・キーナンのゴリゴリ押してくるヘビー級パイプとタイマン張ってる感じが凄く良かったです。
そしてそんなメロディー隊を抜群のセンスで補われているギターも最高。
こういうステージが日本で観られるなんていい時代になったなぁ~って心から思いました。